◇ ページ47
◇
「なんで？」
『だって、オルトくんも見てますし……恥ずかしい、です』
「…………拙者の彼女が可愛すぎて尊い」
イデアは胸を押さえてベッドに倒れ込み、「可愛いっ、恥じらうAが可愛すぎるっ。拙者がこんなに幸せ者でいいのか！？」と、シーツに向けて呟いていた。
『だから……続きは帰ってきてからです』
「秒で終わらせてくるからどこにも行かないで待ってて」
『ふふっ。はい、待ってますね』
「兄さんが幸せそうで僕も嬉しいよっ。これからも兄さんのことよろしくね、Aさんっ」
『くすっ。うん、こちらこそよろしくね、オルトくん』
「(……ここは天国か)」
大切な弟と愛しい彼女がくすくすと笑い合っている。
イデアは2人を眩しそうに見つめた。
「ちなみに制服での撮影だからパーカーは置いていってね」
「あー…そういえばそうだったね。えーと制服の上着は……」
イデアはいつも着ている青色のパーカーを脱ぐとベッドに投げる。
クローゼットに収めていた制服の上着を着たイデアを見たAは目を輝かせた。
『イデア先輩、素敵ですっ』
「え、そ、そう……？」
『いつものパーカー姿も素敵ですけど、ちゃんとした制服姿もカッコいいです』
「じゃ、じゃあ……今度から2人の時だけ着てあげるよ」
『はいっ』
Aに褒められ満更でもないイデアは頬を緩ませた。
「行ってくるね」
『はい、行ってらっしゃいです、イデア先輩』
離れたくないが行かなければならない。
笑顔で自分を送り出すAを抱きしめるとイデアは名残惜しそうに部屋を出て行った。
◇◆◇◆
「はあ……。やっと解放された……」
写真撮影をすっぽかすと思われていたイデアが来たことに驚いたヴィルだったが、着崩しているが制服を着たイデアに彼の中で何かが目覚めたのだろう。
ベルトはこれ、ボタンは何個まで外す、ネクタイはこの色など、ポーズを含めて色々と指導を受けた。
そうして寮に帰ってこられたのは夜の21時を過ぎた頃だった。
早くAに会いたい。イデアは足早に自室へと向かいドアをスライドさせる。
「ただいま、A……え？」
『おかえりなさい』と眩しい笑顔で迎えてくれると思っていたのだが、返事はない。
部屋にAはいるのだが、彼女はイデアのベッドで眠っていた。
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ミオ(プロフ) - ここさん» こちらこそ書いてくださってありがとうございます(*^^*) (2021年10月25日 15時) (
レス) id: 054e3ea455 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ミオさん» ミオさん、リクエストありがとうございます！デュースとの甘々のお話ですね、かしこまりました(*´꒳`*) (2021年10月25日 8時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - とても素敵なお話ですね！リクエストをしたいのですが、デュースとの甘々を書いてもらうことは可能でしょうか？ (2021年10月24日 23時) (レス) id: 054e3ea455 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ぷかぷかさん» ぷかぷかさん、コメントに応援ありがとうございます^_^リクエストかしこまりました。幼児化した際は人魚と人間の姿、どちらがよろしいでしょうか？ (2021年10月24日 10時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ぷかぷか - とても素敵な作品ですねこれからも頑張ってください。リクエストをしたいのですが夢主ちゃんが幼児化したオクタヴィネルをお世話するお話が見たいです。お願いできますか？ (2021年10月24日 4時) (レス) id: 905c688a73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年7月30日 23時
