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6:第三の試練 by 黒獅子凍 ページ7

開いた扉の先には子供部屋のような場所だった。
「おいおい...。変なところにきたぞ...。」
凍がそう呟いた時...。
「さぁ、次の試練だよ...。」
聞いたことのある声がした...。
「...!!!誰だ!!!」
みかんさんがその方向に目を向けると、そこには紫の帽子をかぶった男の子がいた。
「春!!!お前もか!!!」
俺の弟である春が、試練を話してきた。
「まずはこの2つの鏡に立って...。」
俺たちは春の言われるがままに鏡の前に立たされた。
「その中の自分をよーく見て。」
俺たちは鏡の中の自分たちを見続けた。
「その中には誰が映ってるかな??」
鏡の中には俺たちが映っt...。いや、俺たちの子供の頃が映っていた!!!
「なんだ!!!!みかんさん!!!これは罠だ!!!」
俺がみかんさんに問いかけたときには時すでに遅し...。みかんさんの目にはハイライトがなく、トロ〜ンとした目で鏡の前に立っていた。
「みかんさん!!!」ガシッ!!
誰かに腕を掴まれた。掴まれた方向を向くと、鏡から出てきた俺の子供の頃に掴まれていた。
「離せ!!!俺はみかんさんを助けなきゃ!!!」
「本当に助けるの...?」
...!!!
「みかんさんは幸せそうだよ...?もしかしたら、みかんさんは今が幸せなのかもよ?試練なんて馬鹿馬鹿しくてやってらんない...。そう思ってるんじゃない??俺も同じでしょ?」
何故かこいつの言葉を聞いていると、頭の中がフワフワして、何も考えられなくなる...。
「だったら、試練なんて放っていって、俺たちと面白おかしく...アソボウヨ...??」
「..............。そうだな...。」
今の俺に正常な判断はできなかった。俺は引かれるがままに、鏡の中に近づこうとした...。
ガシッ!!!!何者かが、俺の腕を強く握った。
それは俺の腕だった...。
「...??どうしたの??」
「違う...。俺はみかんさんと一緒に!!!このふざけたところを出ていく!!!例えどんな苦しみがあろうとも!!!俺たち二人で乗り切る!!!」
俺は鏡の前から立ち去り、みかんさんのところへ急いで行った。
「みかんさん!!」
その声にみかんさんは正気に戻り、俺に手を伸ばした。俺はその手をガッチリ掴んだ。
「お見事...。試練は達成だよ...。」
その声とともに、扉が出現した...。
「凍さん...。ありが...って!!!怪我してるやん!!!」
ふと、手首を見ると、血を流していた。
「こんなの怪我うちにならんよ。」
俺がそう言うが...。
「駄目だ!!ちゃんと手当てしろ!!」
みかんさんはそう言って、俺の手首にハンカチを巻いてくれた。
俺たちは扉を開いた。

7:千線の彩光 by mofumegane→←5:第二の試練_氷価のオーバーレイ by mofumegane



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mofu megane(プロフ) - 桜道 あすかさん» ありがとうございます!励みになります...! (2021年12月30日 23時) (レス) @page4 id: 950de74267 (このIDを非表示/違反報告)
桜道 あすか - 面白そうですね。更新待っております。 (2021年11月23日 12時) (レス) id: 47dc307598 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mofumegane&黒獅子凍 | 作者ホームページ:youtube.com/channel/UC-31h_OvshlXRHaXmKewceQ  
作成日時:2021年11月22日 22時

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