3:第一の試練_偏回構成 by mofumegane ページ4
扉を潜ると、視界に何か表示された。
UIのようなものだ。
「最初の試練...パズルを組み立てろ?」
「パズル...でもそれらしきものが無くねぇか?」
僕が視界に表示された文を読むと、凍さんが反応した。
確かにそれらしきものは無い。しかし...ここは家の部屋の一角のように見える。
「パズルを探さないといけないってことか」
「うわ、めんどくせえ」
それを合図に、パズルピース探しが始まった。
手当たり次第に家具を探っていく。
すると30ピースほど見つかった。
手元にあるのは200ピースほど。
「最初から置いとけよ〜」
と凍さんは愚痴を漏らす。
何でわざわざ探させたんだ…?
パズルピースを見てみると、何かの模様が書いてあった。
模様?...いや、背景?
幾何学模様が不規則に並べられた絵は、画質が悪いような写真になっていた。
「...ほぼ模様じゃん。ムズくね?」
「ま、まぁ?僕の英知で何とかしますけど?」
「みかんさん声裏返ってますよ」
そうして組み立て、体感で4時間ほど経ったころ、ようやく最後の1ピースがはまった。
「よっしゃあ!」
「中々やるな凍さん...」
目がぼやけ始めたところから凍さんに変わってもらう。すると僕よりも早くピースを組み立てた。
思ったより凍さんはパズルが得意なようだ。多分。
そして扉が無いか確認してみると
「あれ、無くね?」
「待って何か視界に表示が」
その内容は...
翡翠の剣士を倒せ。
ただそれだけだった。
いやさっきも同じようなものだったけれども。
「翡翠の剣s...」
凍さんが何か言いかけた途端、扉が現れ、その『翡翠の剣士』が姿を現した。
「...あれ、どっかで見たような気g」「甘夏?!」
おっとこれは不味い
倒せ、と。凍さんの知り合いとか何か気まずいな。
しかし、甘夏と言われた女性は、目から光が失われていた。
明らかに雰囲気がおかしい。
「こんな場所で戦えと。...いや、あいつは...甘夏じゃねえな。
殴るにはちと狭いが、やってやるぜ」
「僕は響素支援するわ」
怒涛の展開ラッシュ、俺でなきゃ見逃しちゃうね。
まあいいや。
何か腑に落ちないが、戦闘が始まったのだ。
4:光無き眼差し by 黒獅子凍→←2:警告 by 黒獅子凍
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mofu megane(プロフ) - 桜道 あすかさん» ありがとうございます!励みになります...! (2021年12月30日 23時) (レス) @page4 id: 950de74267 (このIDを非表示/違反報告)
桜道 あすか - 面白そうですね。更新待っております。 (2021年11月23日 12時) (レス) id: 47dc307598 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mofumegane&黒獅子凍 | 作者ホームページ:youtube.com/channel/UC-31h_OvshlXRHaXmKewceQ
作成日時:2021年11月22日 22時