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21:忘却した宝箱...。 ページ25

...。鍵だ...。なんの鍵だろう...。そもそもここは何処だっけ...?俺はここに何しに来たんだっけ...?思い出せない...。だけど、何も感じない...。何でだろう...。覚えているのは...。名前と能力だけ...。後は...。何だっけ...?

ドタッ

何かが落ちるような音がした。俺は振り返った...。

人だ...。人がいた...。俺は首をかしげて...。

「あっ、人がいた。ここってどこなんですかね?」

と尋ねた...。

その人はよく見ると、ケガをしており、出血も酷かった...。ただし、俺はそれを見ても、何も感じなかった...。

「うーん...ケガ、大丈夫そうですか…?」

一応、心配の声をかけておく。だけど、この人は...。

「凍さん...?なあ、どうしたんだ?また術者に何かかけられたのか?」

何でこの人...。何で自分の心配しないんだ...?てか何でこの人...。俺の名前知ってるんだ...?俺はこの人と面識あったっけ...?

「俺の名前を知ってるんですね。そんなに有名だったっけか...?いや、俺に異常は無いですよ。」

俺は作り笑いをした。

「お、い...いったい...な、なにが...凍さんは...僕のことを忘れたのか?」

声が震えてる...。寒いのかなぁ...?じゃあ、寒さ対策でもすればいいのに...。何でそんなに俺のことを気にかけてくれるのだろう...。

「ごめんなさい、覚えてないっすね...。」

俺はとりあえず、この人の問を返した...。すると、この人は慌てだして...。

「試練の通達人がいるはずだ!聞き出さないと...!」

この人は何かを探し始めた...。その体で...?出血凄くてでボロボロなのに...。とりあえず、治療はできるし、この人を止めよう...。そんな気がした...。

「それよりも!そのケガ、少し止血しましょうや。見てるだけで痛い...。」

もちろん、そんなこと全く思ってない...。だって...この人の痛みなんて...。

「俺にはわかんないし...。」

俺の処置に快く受けてくれた...。俺は氷で処置してあげた...。何で...記憶のない俺をそんな簡単に信じてくれるんだろう...?普通はこんな力を持った人なんて、簡単には信じないのに...。この人は...。いったい...。



「おや、こちらの世界に来ましたか...。」

聞き覚えのない声がした...。この人もその言葉に反応したみたいだ...。声の方に向けると、誰かいた...。

「君か...。試練の通達人は...。」

この人は怒っている...のかなぁ...?わかんないや...。

「そうですよ...。ではあなたに試練を与えましょう。」

そう言って、扉と宝箱を出した...。

22:Browning flower→←20:手から零れ落ちる氷



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mofu megane(プロフ) - 桜道 あすかさん» ありがとうございます!励みになります...! (2021年12月30日 23時) (レス) @page4 id: 950de74267 (このIDを非表示/違反報告)
桜道 あすか - 面白そうですね。更新待っております。 (2021年11月23日 12時) (レス) id: 47dc307598 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mofumegane&黒獅子凍 | 作者ホームページ:youtube.com/channel/UC-31h_OvshlXRHaXmKewceQ  
作成日時:2021年11月22日 22時

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