19-4:忘れた友情の印 ページ23
※凍Side
俺は...あの葛藤の後...どれだけの宝箱を開けただろう...。やみくもに開けていたから、何個開けたか覚えていない...。えっと...。誰の宝箱を開けたんだっけ...?えっと...。あれ...?覚えてねぇ...。
「って!忘れんな忘れんな!俺は鍵を見つけんだろ!みかんさんも待ってんだ!グズグズしてらんねぇ!考えてる暇があんなら手を動かせ!黒獅子凍!」
俺はそう言い聞かせながら、他の宝箱を開けようとした...。
「さて、残りはいくつだ?10個くらいか?よく探索してみよう!もしかしたら、空にあるかもしんねぇし!」
そう言って、俺は空を見上げた...。
そこに映っていたのは、ピンチなみかんさんの姿だった...。みかんさんの周りには俺の知らない奴らばかりだった...。いや、もしかしたら知っているけど、宝箱の影響で知らないだけかも知れない...。それよりもだ!みかんさんが苦しそうな表情を浮かべている...!こうしちゃいられねぇ!さっさと鍵見つけねぇと!
「鍵探しは順調ですか?」
聞き覚えのある声がした...。
「あんたは...さっきの...。」
視線の先には試練を伝えに来た人が立っていた...。
「それではここからは...。
その方とあなたの大事な記憶を代償にさせていただきます。」
...っは?急にこの人はこの期に及んで、何勝手に決めてんだ?ついに怒りが頂点に達した俺は少ない魔力で大氷壁を相手に向けて放った...!だが、もうそこにはあの人の姿は無かった...。
俺は叫んだ。その叫びはまるで獅子の咆哮のようだった。俺はしばらく、怒りが収まらなかった...。俺が生み出した氷壁を破壊した...。地団駄を踏みまくった...。何度も床を叩いた...。どれだけ叫んだだろう...。
______
少し、落ち着いた...。少しでも怒ったら、
「どうせハッタリだ!俺はそんなんじゃビビんねぇ!」
そうして俺は、米欄の宝箱を開けた...。もちろん、中身は空っぽだった...。
「だと思ったよ...。さぁて、誰の宝箱だったか忘れた...!もう慣れたぞ!さぁ、俺の大事な記憶ってなんだ!?もうここまで来たら、怖ないぞ!」
俺は高らかに宣言した...。もうこれ以上、不安感を抱かせないために、わざと大口を叩いている...。
「わかんねぇか...!よし、次の宝箱だ!鍵見つけてここと...。あれ...?
ここ...何処だっけ...?」
2人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mofu megane(プロフ) - 桜道 あすかさん» ありがとうございます!励みになります...! (2021年12月30日 23時) (レス) @page4 id: 950de74267 (このIDを非表示/違反報告)
桜道 あすか - 面白そうですね。更新待っております。 (2021年11月23日 12時) (レス) id: 47dc307598 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mofumegane&黒獅子凍 | 作者ホームページ:youtube.com/channel/UC-31h_OvshlXRHaXmKewceQ
作成日時:2021年11月22日 22時