【合作オリジナル】空が曇る前に

12:黒獅子の過去 by黒獅子凍 ページ13

「俺は...昔､村で生まれて育った...｡昔のことなんてそう覚えてなかったけど...｡この5年感は鮮明に覚えてる...｡落ち着いたから､話すよ...｡」

__________今から13年前...｡

「ただいまー母さん!今日もいっぱい野菜採れた!」

「まぁ!とても美味しそうな野菜だこと!今日はこれで肉じゃがをつくりましょうか!」

「やったい!」

当時の俺は5歳｡弟が0歳だったんです...｡父さんはおらず､母親は女手一つで育ててくれました...｡幸せでした...｡だけど､そんな日々は続かなかった...｡

「今日も野菜がいっぱい採れたぞ!母さんに報告しよう!」

その時は母さんが忙しそうだったから､弟を連れて､畑で作業していました...｡

「ただいまー!母さん!今日もいっぱい野菜採れ...た?」

俺はその光景を見て､唖然としました...｡
何故なら､母さんが血を流して死んでいたから...｡
最初は俺も信じられずに母さんを何度も呼びました...｡返事なんてするはずないのに...｡その後､母さんは村の病院で死亡が確認されました...｡そして､村長が俺達を引き取ってくれる人を探してくれました｡そして､見つかりはしました...｡見つかりは...｡だけどそこからが悪夢の始まりだった...｡

「母さん...｡ただいま...｡」

「遅いじゃない!16時には帰ってきなさいって言ったわよね!このグズ!」

「でも､ここから畑まで遠くて...!」

「言い訳なんか聞かないわよ!今日は両方とも飯なしよ!」

この母親は最低でこんなこと言ってるけど､毎回飯なんてろくに用意せず､何か気に入らないことがあれば､すぐに俺や弟に対して暴力｡なんなら､家事すら俺や弟を扱う始末...｡1番酷かったのは俺を6歳の時に働けと言われたこと...｡当然働けるわけもなく､言い訳すれば暴力...｡服はボロボロ｡お金は母さんが娯楽で使った｡本当に最低だった...｡それが5年続き､事件が起きたのが､俺が10歳の時だった...｡その時の俺は仕事の帰りに畑によって帰った時だった...｡

「ただいま...｡今日も疲れ...た...｡」

俺は玄関前で血の匂いを感じた...｡まさかと思って玄関を開けたら､弟が顔が原型をとどめてないくらい殴られていた...｡

「...何やってんだ...｡」

「あら､帰って来てたのね｡あぁ､この子?私の虫の居所が悪かったから､サンドバックにしたのよ!それよりも今日給料日よね!早くよこしなさい!」

その時から俺の記憶は無かった｡正気に戻った時には...｡母さんは...｡もう喋らなかった｡

「これが俺の過去です...｡」

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