きみの隣にいること / さんみち

自校・他校への考え、印象 ページ6

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▼ 有栖川中学校
▽ きらきらして眩しい人が多い感じ。


「いいな、いいな！ そこって文化祭も体育祭もあるところでしょ？ 私ね、いつかは文化祭に参加したいなって思ってるんだけど……あ、でもここから出ないと参加できないか。そもそもきみはここから出られると思ってる？ 私はねー……わかんない！ うーん、ここに有栖川中学校の子たちいるし、どんな様子だったのかきいてみようかな。ん？ あ、これは文化祭についてのお話だよ」


「えっとね、印象？ その子達の印象だっけ。なんていうか、綺麗な感じ。私のところとはちょっと違う感じがする。一回見学したことがあるんだけどね、こっちの先生よりも優しそうだし、廊下とかトイレがピカピカしてるの。……あーあ、文化祭があるし、私も有栖川中学校に入れば良かったかな。ううん、だめだめ！ 私の大好きな親友がこっちの学校にいるし」



▼ 希橋中学校(自校)
▽ 色々自由な人がいて楽しい。文化祭がないのを唯一不満に思っている。


「楽しいよ！ とっても面白い！ 授業中にね、こっそり手紙をまわして秘密の文通を交わすときがあるの。内容は『今日の夕飯は？』だとか『しりとりしよう』だとか、あとは『好きな人書いてって』みたいな！ 先生に隠れて秘密を共有するときって、テスト用紙が返されるときと同じようにドキドキすると思わない？」


「あとはね、クラスメイトの子たちが喧嘩をしちゃって窓ガラスを割っちゃったことがあったり、お菓子を持ってくるの禁止なのに持ってきてる子とかいて……包み紙が見つかる度に全員で体育館に集まって退屈なお話されたなぁ。とにかくね、毎日色んなことが起きて飽きないよ。おうちにいるよりずっと楽しい！ 親友もいるしねっ！」



▼ 慈愛の園学院
▽ ふわふわしたお嬢様が多い感じ。


「知ってるよ、慈愛の園学院。実はね、私ね、そっちに進学する予定だったの。だけどね、私の大好きな親友がね、希橋中学校に入るっていうからやめたの。だって大好きな親友がいない毎日なんてね、砂糖がまぶされてないきな粉揚げパンみたいなものだよ。ちっとも美味しくない。味気ないの」


「その中学校の子達と話したことあるよ。なんだろ、みんなおしとやかなお嬢様って感じだね。私、そういうのにも興味あるけど入学しなくて良かったかも。じっとしているの性に合わないから。でも、私もおしとやかな女の子になりたいっていう願望はあるよ！ 今からでもなれるかな？」



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