検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:1,059 hit

2:老婆 ページ5

「あの…このゲーム、おいくら?」



「いくら出せるん?」



「年金の…3ヶ月分で」











……5年前に息子夫婦を事故で亡くしまして



以来中学生になる孫を私が育ててきました。











「おっ、おい!上!」



〈ガシャンッ〉



いきなり落ちてきた机に周囲がざわつきます。



「わりぃ、手、滑っちった」



「お前の机、天日干ししてやってたんだよ」



「ギャハハ…ひでぇ!」



あの子は…いじめられていたんです。



「ほら、早くやれよ」



「早くしねぇとタヒなせるよ?」



「……」



「なんだ?どうした、急に立ち上がって」



「……ま、ま○こ、ま○こ、ま○こ、ま○こ…!」



「なっ、なんだ!お前!座りなさい!」



「やだぁ…」



「お前授業中だぞ?どんだけヤりてーんだよ」



「マ、マジ超ウケる、ヤバい…」



あの子はもちろん、担任教師に相談をしたのですが…



「え?あれがいじめ?」



「え、いじめ、ですか…?」



「あ、若葉先生…いやいや、勘違いですよ。勘違い」



「それより先生の授業、分かりやすいって評判ですよ!いやぁ…若いのに凄い」



「そ、そんな…先生、もっとちゃんと考えてください…」



「やっぱりいじめが…」



「……岡本、ちょっと会議室に来なさい」











「どういうことなんだ?!え?若葉先生の前で恥かかせやがって!」



「完全に引いてたじゃねーかよ!なんで俺が!お前のせいでドン引きされなきゃなんねーの?!」



「大体、あんくらいでいじめなんて大袈裟なんだよ」



「ったく最近はガキも親も被害妄想が激しいんだからよ……」



「ああ…そうですか、もう、いいです…」



「…あ?なんだよその態度、え?!」



あの子のとった態度が気に入らなかったのか、
担任はあの子の頬を何度か平手打ちしました。



「文句あんなら親でもなんでも連れてこいよ。あ、お前ん家ばーさんしかいないんだっけか」



「お前来年受験だろう?就職、するか?」



「うっ…す、すみませんでした…。」











他にもクラスメイトからは色んなことをされていました。



「お前さ、言っとくけど、もし学校とか休んだら夜中にお前ん家行って、お前んとこのばーちゃんボール代わりにして野球やっから」

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 5.5/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
5人がお気に入り
設定タグ:復讐 , わいわい , YY,yy   
作品ジャンル:ホラー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:りせっと | 作成日時:2019年10月20日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。