氷国の女医2 (ページ42)

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誠意を込めてページ42

翌朝、無事退院出来た私は、

身支度を済ませMERに向かった。

ちょうど待機室に入ろうとすると入口の奥で

慌てた様子で音羽先生に詰め寄る喜多見先生が見えた。

喜「言わないで下さいよ、それ

俺はいいんですけど向こうに迷惑がかかるんで」

音「…」

喜「…言いますよね、その目」

『言うと思いますよ、その目。』

2人の背後から忍び寄り音羽先生の身体から

ぴょこっと顔を出す

喜「ですよね…ってA先生じゃないですか！」

『おはようございます、喜多見先生。

昨日はご迷惑をおかけしました』

喜「いえ、無事で何よりです。」

『音羽先生も、おはようございます。』

音「おはようございます」

『私が元気いっぱい退院したことも、報告します？』

音「あなたのことは昨日の時点で報告済みです」

『ですよね〜』

德「あ！A先生！」

冬「おはようございます」

ミ「A先生おはようございます」

喜多見先生と音羽先生と話していると

ほかのメンバーも私の存在に気づいたようで

みんな挨拶をかけてくれる。

『皆さんおはようございます、

今朝退院してきました。

皆さんにもご心配おかけしてすみません。』

夏「もう、大丈夫なの？その…」

少し気まずそうにする夏梅さんを見て

やはり触れなくてはならないなと、痛感する。

『喜多見先生から聞いたんですよね、私の過去の事』

喜「えっ…」

音「私がA先生に話しました。」

喜「A先生、勝手に話してしまい申し訳ない。」

『謝らないでください。

ちゃんと皆にも打ち明けておくべきでした。

話すきっかけをくれてありがとうございます、

喜多見先生』

喜「俺は…」

『ジョンが来たんですよね。』

喜「それも聞きましたか」

『はい。

皆さんPTSDである事、黙ってて本当にごめんなさい』