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突然の来訪 ページ30
喜多見side
病院に戻り彼女の主治医の方に事情を話すと
大事を見て1晩入院させることになった。
喜「よろしくお願いします。」
そう言ってMERの待機室に戻ると
てっきり帰ったと思っていたメンバーが
全員残っていた
比「喜多見チーフ、A先生は…」
比奈先生の言葉に皆、不安そうに俺を見つめる。
本当にいい仲間を持ったな…
そう思いつつ心配ないことを伝える。
喜「大丈夫、ただ大事をとって今日1日は
入院するみたいです。」
そうな話すと良かった、と安堵の声が聞こえる。
音「PTSD。
彼女は心的外傷後ストレス障害を患い
この病院に患者として通院している。」
「「？！」」
喜「音羽先生何を…」
音「喜多見チーフはそのことを知っていましたよね。
そしてアイスランドで共に過したあなたなら
彼女がそうなったきっかけも
知っているんじゃないですか？」
喜「…」
音羽先生の確信をつく質問に
思わず言葉を詰まらせる。
喜「俺は…」
そう口を開いた瞬間、
「Excuse me.夜分遅クニ失礼シマス。」
突然、白髪で緑の瞳の欧米系の青年が訪ねてきた。
その来訪が
彼女の居ないタイミングで良かったのか
はたまた悪かったのか
俺には今でも分からない。
ただ彼の来訪で
俺と彼女との関係が変わってしまったことは確かだ。
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作者名：HATHUTA | 作成日時：2023年6月17日 18時
