氷国の女医2 (ページ29)

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喜多見side

『ごめんなさい、

あなたに追いつきたくて背伸びをしたのに

無茶をしちゃって』

腕の中で文法も定まらないまま

出てきた言葉を紡ぐ彼女

喜「本当に心配しました。」

『ごめんなさい、』

喜「でもAさんが無事で本当に良かった。

強くなりましたね。」

謝ってばかりの彼女に

気持ちを伝えると安心したのか

身体の強張りが解ける

『ありがとう、こうたs…』

彼女の声を待つが

続かない言葉にどうしたのかと

腕の中を見てみると、

意識を失っている彼女。

喜「Aさん…？」

慌てて脈を測り様子を観察すると

脈も呼吸も安定していることに気づく。

PTSDを持つ彼女に

無理をさせすぎたと深く反省し

彼女を抱き抱えると建物の外へと降りていく。

比「A先生！」

夏「喜多見チーフ、A先生どうしたんですか？」

外に出るとMERメンバーが駆け寄ってくる。

気を失っている彼女を心配する皆に

喜「大丈夫、脈も呼吸も安定しています。

過度のストレスで少し疲れてしまったのでしょう。」

と伝える。

冬「さあ、戻りましょ」

喜「そうですね」

冬木先生の言葉に皆ERカーへと足を運ぶ

徳「お姫様抱っこ…」

音「…」