氷国の女医2 (ページ24)

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『…！』

腹部と首筋に赤い湿疹が見つかる。

まるで何かのアレルギー症状のようだ。

『彼女に何か食べさせました？』

品「あ？なんだよ？」

『教えて！何か食べさせましたか？』

悪態をつく品川さんに屈することなく聞くと

品「こ、これだよ」

そう言って胸元からチョコレートの袋を出した。

パッケージの原材料名のところを見ると

そこには"アーモンドパウダー"の文字。

そしてさっき見た

ひまりちゃんのカルテの情報と結びつく。

品「なんなんだよ、早くひまり治せよ！」

『…ひまりちゃんはアーモンドアレルギーです。

あなたが食べさせたこれが原因です！』

急いで処置しなくては、そう思い

ひまりちゃんを抱き上げ外へ出ようとする。

品「させるかよ」

ﾊﾟｧｰﾝ

品川さんが打った銃弾がすぐ近くのテーブルにめり込む。

『…！』

「おい女。次はお前を撃つぞ。

その次はひまりだ。

撃たれたくなかったら大人しくこっちへ来い」

呼吸が荒く興奮している彼に、

逆らうことが出来ず静かに従う。

『せめて、薬を持ってこさせて。お願い。』

そういれば舌打ちをし窓の方へと引っ張られる

「ほら早く来い。」

窓から顔を出すと

騒然とした現場が上からでも分かった。

そこで、彼に届けと叫ぶ。

『喜多見先生！

ひまりちゃんがアナフィラキシーショックを起こして

呼吸困難を起こしかけています！

アドレナリンを持ってきてください』

品「女だ！また女に持ってこさせろー！」