【狼ゲーム】わたしの存在理由3【飯田リンタロウ】【新村コウ】

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「お、おい！」



「入れてくれないのか！！」



コウくんは焦っているようでドアを何度も叩く。わたしたちも焦って急いでクラッカーを用意した。



「あ、あけるよ？」



「う、うん」



二人でこっそりクラッカーを用意して、待ち構えた。
ドアの鍵を開けたとともにコウくんが勢いよくドアを開ける。




パァンッ




クラッカーの音が鳴り響く。焦げ臭い匂い。
コウくんは現状を理解できていないようでドアも開けっぱなしで目をパチクリさせている。そして本日二度目のあたまにはてなをいっぱい浮かべているようだ。





「コウくん」




「「happy birthday！！」」




二人で息を揃えてそういった。




「…は？」




コウくんはコウくんらしくない間抜けな声を出した。ひとまず、ドアを閉めてね。蚊が入ってくるでしょ。
現状を理解できずにはてなを浮かべているコウくんは無視してリンタロウが手を引いて席に着かせた。




「は？ってコウくんばかなの？」




「ばっばかだと？？」




リンタロウにばかって言われるコウくん。なかなか面白い状況だ。、




「…そうか」




「そうだったのか」




「俺、今日誕生日か」




「そういえば」




「やっぱり忘れてたね」

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