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そこからはとても早い。いつものように慣れた手つきで傷を入れていくだけ。しかし、今日は何故だかうまく切ることができない。力がうまく入らないのだ。なぜだろう。
(…こわいのか)
(ここから姿を消し消えてしまうことが)
自分を鼻で笑った。今まで散々考えてきたりしてきたりしたものは、今のわたしには出来そうにないのだ。手首を見てもいつもより少し浅く少し本数が少ない傷があるだけだった。
(結局、わたしは)
(大切な存在を見つけてしまったのか)
(どうせまたいずれ失うことになるのに)
(分かっていても、やはり作ってしまうのか)
(弱い人間だな、わたしは)
わたしは手首から流れる血など無視してカッターナイフをしまった。頭にはあの二人の顔が思い浮かんでくる。しかし、ここであまえてはいけないのだ。二人の迎えなんて待たないし、自らのこのこと家に帰るつもりもない。もうここまできたら後戻りなんてできない、しない。
(もう家には戻らないと決めたんだ)
(二人の迎えなんてまたない)
(二人は優しいから、きっときてくれるのだろうけど)
(ここの場所がわかるわけないし)
(期待なんてしない)
(ね、そうでしょ？)
わたしは自分自身に言い聞かせるように何度もそう考えるようにした。
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さくら - テスト大変ですよね！頑張ってくださいね！応援してます！！ (2018年5月29日 20時) (
レス) id: 3a8da8a787 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - いえいえ！出して頂けるだけ感謝です！！今回のお話もニヤニヤしながら見させて頂きました！！続き楽しみにしてます！ (2018年5月25日 2時) (レス) id: 3a8da8a787 (このIDを非表示/違反報告)
reruna(プロフ) - さくらさん» 貴重なご意見ありがとうございます！「じゅっこめ」として出させていただきますね！納得する形にならなかったら申し訳ないです… (2018年5月24日 6時) (レス) id: d91098d126 (このIDを非表示/違反報告)
reruna(プロフ) - ちさきさん» すみません。自分が納得する形にならなかったので「ここのつめ」として新しく出させていただきます！ (2018年5月24日 6時) (レス) id: d91098d126 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - この作品、大好きです！！良かったら、コウ君とハプニングキス？みたいなって…無理ですよね… (2018年5月23日 23時) (レス) id: 3a8da8a787 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：reruna | 作成日時：2018年4月28日 22時
