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あっというまに春高の日が来てしまった。
侑からはあれからラインが来ていて、返事は春高の後にほしい、ということだった。
春高の日に応援に行けるよう、勉強はいつもより詰め込んでやっておいた。
外は寒かったけれど、体育館に入った瞬間、熱気に圧倒された。
稲荷崎はどこだろ・・・
北「・・・来てくれはったんか」
『・・・う、うん』
ユニフォーム姿の信介がいた。・・・相変わらずかっこいいいな・・・。
冬休みに入り、最近話をしてなかったので、少し緊張してしまう。
『しん、・・・北くんが来てって言ったんやん・・・』
北「そうやな」
北くんは緊張してる様子もなく、いつも通りの感じだった。
『緊張せえへんの?』
北「なんでや?・・・いつもやってることをただやるだけやで」
さすが信介・・・。
北「ただ・・・」
『?』
北「試合前くらいは信介って呼んでほしいわ」
『え・・・』
北「いやならええ・・ 『信介・・・がんばれ』
信介は少し目を見張った後、私の大好きな笑顔を見せて、「おう、絶対勝つわ」といった。
稲荷崎の応援席を見つけ、後ろの方へ座ろうとすると、なぜか前のほうへ座らせた。
その人のにやにやとした顔を見て、私と信介が付き合ってることを知ってるんだと分かった。
・・・・今は違うけど。
相手は・・・烏野?・・・聞いたことないな・・・。
ぼうっと練習風景を見ていると、侑が私に気づいて、握りこぶしを見せ、ニッ、と笑顔を見せた。
私も同じようにガッツポーズを見せた。すると侑は口パクで、
_____へ、ん、じ、ま、っ、て、る
と言ってきた。・・・そうだ、侑に返事をしなきゃ。
さっき信介に会ったときに少しだけ明るくなった気持ちが、少しだけ重くなる。
いろいろ考えているうちに、試合が始まった。
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長嶺 - ごめんなさい。間違いでした。 (2020年4月18日 2時) (レス) id: 689659be81 (このIDを非表示/違反報告)
長嶺 - 北さんとのお話!すごく良かったです。とても面白かったですが……北さんの下の名前は、「しんすけ」ではなく“のぶすけ”ではないでしょうか。 (2020年4月18日 2時) (レス) id: 689659be81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しーこ | 作成日時:2020年4月9日 22時