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昇降口で待っているとバレー部の軍団がやってきた。
侑「あ、Aさんやん！」
なんで今日は朝練来てくれなはったんですか！と侑が笑顔で寄ってくる。
『ああ・・・ちょっとね・・・』
さすがにこんな大勢の前で別れたなんて言えんわ。・・・てか侑が知らないってことは・・・
・・・信介、別れたこと言ってないのか？
そういえばアラン君も知らなかったし。
侑「Aさん来てくれないとやる気でませんってー！！」
北「A、はよ帰らんと」
私と侑に割り込むようにして信介が来た。
『あ、う、うん・・・』
侑「えー！！・・・じゃあAさん、また！」
しぶしぶと侑がほかのメンバーのもとへ去っていく。
北「ほな、行こか」
『・・・・・・うん』
信介は別れる前と全然変わらん、てずっと腹をたてていた。
でも。・・・全然変わらなくはなかった。
いつもだったら、さりげなく手を握ってくれる。でも、
＿＿＿＿今日は手を差し出そうともしてくれなかった。
改めて、私はもう彼女じゃないんだって実感させられる。
・・・でもこうして普通に話せて、一緒に帰れるだけでもありがたいのかな・・・・
北「・・・さっきの続きやけどな、A応援来てくれへんの？」
『・・・だからさっきも言ったけど・・・』
北「俺はAに見に来てほしい」
『・・・』
北「Aのいうこともわかる。俺が自分勝手なこと言うてるんのもわかっとる。・・・だけど・・・Aが応援来てくれたら俺はめちゃくちゃうれしいわ」
・・・信介はずるい。
自分から振っておいて、自分から私の関係に線を引いておいて、私を近くに来させようとする。
別れた理由だっていまだにわかんないし、私は未練たらたらで傷心中なのに。
立ち止まって、信介はまっすぐに私の目を見つめた。
『・・・・・ええで』
北「ほんまか？」
ありがとうなぁ、と表情を和らげる信介。
北「俺・・・俺たち、頑張るわ」
『頑張って』
北「Aが来てくれるってわかったら余計気持ちが燃えるなあ」
・・・だからずるいって。
あとはたわいもない話をして、それぞれの帰路についた。
別れる前となんら変わらない。でもまとう空気はただの友達といるときのようで。
それがとても、とても悲しかった。
＿＿＿＿＿＿＿ねえ、なんで信介は別れようなんて言ったの。
昨日は出なかった涙があふれて、私は制服のままベッドに転がり、泣いた。
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長嶺 - ごめんなさい。間違いでした。 (2020年4月18日 2時) (
レス) id: 689659be81 (このIDを非表示/違反報告)
長嶺 - 北さんとのお話！すごく良かったです。とても面白かったですが……北さんの下の名前は、「しんすけ｣ではなく“のぶすけ”ではないでしょうか。 (2020年4月18日 2時) (レス) id: 689659be81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しーこ | 作成日時：2020年4月9日 22時
