橙side ページ5
出来るだけ音を立てないように扉を開く
中へ入ると…
青｢よぉ｣
あちこちに包帯やらガーゼやらをあてられている流星が右手を挙げて俺らに挨拶した
入院着とか包帯とか無しにしたら、いつもの流星だった
橙｢…っは、なんや、元気やんけ｣
一気に肩の力が抜けた
数時間前まで血だらけやったのに
どうなるかと思った
でも、当の本人はこの調子
青｢なんやその言い方〜元気で何があかんねん｣
緑｢…良かった、｣
よく見ると神ちゃんは涙目
まぁ、無理もないな、
しげがあんな状態やったのに、
流星までこんな怪我を負って
長年一緒やったシンメ、
唯一の同い年
思うこと色々あんねやろうな
神ちゃんの背中を摩ってあげる
すると、
青｢…しげ、いつまで寝てんねやろな。｣
流星がポツリとそう呟く
包帯だらけの腕を隣のベッドで未だに目を覚まさないしげへと伸ばすが
虚しくも届かない
青｢…ほんま、情けないわこんな怪我のせいで、しげに手すら届かん、笑｣
流星は自傷気味に笑う
黄｢流星、他のみんな、同じ事思っとる。何でもっと早く気付いてやれへんかったんやろ、何で助けてあげられへんかったんやろ、って｣
青｢…｣
黄｢…俺も心底そう思ってんねん。グループの最年長やで、俺。俺がしっかりしてなくてどないすんねんって。今も。せやけど、流星と、�陲舛磴鵑里�かげでこうやってしげを取り戻す事が出来た。もっと助けるんが遅くなっとったら、しげはここにおらんかったかもしらん。みんなが諦めんかったから、何よりしげが諦めんかったから、今こうしてみんなで集まってられるんや。｣
淳太くんの言葉に、みんなが口を噤む
黄｢大切なんは、これから俺らがどうしげと接していくかやろ、これからの俺の行動次第やろ。ずっと自分責めよってもらちあかんと思う。違うか？｣
淳太くんの言葉に、みんなそれぞれ首を横に振る
黄｢しげが目を覚ました時、俺らが傍に居てやる事が今出来る事やない？｣
淳太くんは、いつだって俺らに気付かせてくれる
もしかしたら、
淳太くん自身が、自分を1番責めよるやろうに
＊＊＊＊＊＊＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 306人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いずみ - いつも作品楽しみにしています。作者様のペースで大丈夫ですのでゆっくりでも更新してくださると嬉しいです。応援してます！！ (2021年12月29日 0時) (
レス) @page18 id: e2a4b2b3e3 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - いずみさん» いずみさん、ありがとうございます！！とても嬉しいです！！この調子で書き進めていければと思います！！またお付き合い下さると有難いです (2021年12月2日 8時) (レス) id: 4db97cd269 (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - いつも楽しみに見ています。最近更新速度が早くてとても嬉しいです！これからも楽しみにしています！ (2021年11月30日 22時) (レス) @page2 id: e2a4b2b3e3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：悠 | 作成日時：2021年11月29日 21時
