検索窓
今日:18 hit、昨日:11 hit、合計:28,865 hit

ページ7

激しく動いたせいで、腕に繋がっていた何かが外れ、それと共に大きな音を立てて何かが倒れる音がした



そんな時俺の腕を誰かが掴んだ




赤「…っや、だ!!こな…いで!!」






暴れたら、また注射を打たれる





分かっているけど、どうしようもなく怖い









「しげ!!」





肩をグイッと引っ張られた





俺の目の前に居たのは









赤「…あ…きと」

目の前に居たのは、いつもの穏やかな表情を浮かべた照史とは違う、真剣な顔つきの照史だった

照史のガッシリとした手が俺の肩を掴んでいた




橙「おう、照史やで。俺の事分かるな?」






先程までの顔とは一転して、いつもの優しい表情を浮かべ、こちらにそう問いかけてきた





赤「…うん、わかる」





橙「じゃあ1回深呼吸しよか、俺に合わせて?」






すってーはいてー






そう言って、俺にわかり易い様に合わせて深呼吸をしてくれた





何度か深呼吸を繰り返すと、だんだん気持ちも落ち着いて、視界がクリアになっていった




赤「…っみ…んな」



橙「もう、大丈夫やからな。助けに行くのが遅くなってごめんな」



さっきは自分の事でいっぱいいっぱいだったが、近くには、照史だけではなく他のメンバーが居た




みんな黙って俺の事を見ていてくれた






でも、足りない






ひとり、足りない








キョロキョロ辺りを見渡す





流星の姿が見当たらない





俺の気持ちを読み取ったのか、


淳太が体を端にずらした




淳太が居た場所から奥が見える





もうひとつベッドが並んでいた





そこに横たわっている人物こそ、






赤「…りゅ…せ」





流星は、横たわっているものの、こちら側を向いている



流星と目が合う





流星は、優しく微笑んだ





入院着を着ていても、いくつも見える包帯



流星が怪我をしているのだと、分かった



赤「…りゅ…せ、けが、なんで」







頭がこんがらがった





俺を助けてくれたのは紛れもなく流星


その流星が、怪我をしている







俺のせい?







俺を、助けたから?





俺のせいで流星が



青「こら、しげ。いらん事考えよろ?」



流星がそう言った





青「これは、水槽の割れた破片でちょっと怪我しただけやで」

赤「…っ!!」

青「俺も、無我夢中やったんやろうな、いつの間にか水槽叩き割っとったみたいやで笑」




そう言って笑う






笑い事やない





俺を助けようとして


ガラスの破片が

・→←赤side



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (71 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
305人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

いずみ - いつも作品楽しみにしています。作者様のペースで大丈夫ですのでゆっくりでも更新してくださると嬉しいです。応援してます!! (2021年12月29日 0時) (レス) @page18 id: e2a4b2b3e3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いずみさん» いずみさん、ありがとうございます!!とても嬉しいです!!この調子で書き進めていければと思います!!またお付き合い下さると有難いです (2021年12月2日 8時) (レス) id: 4db97cd269 (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - いつも楽しみに見ています。最近更新速度が早くてとても嬉しいです!これからも楽しみにしています! (2021年11月30日 22時) (レス) @page2 id: e2a4b2b3e3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2021年11月29日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。