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ページ40

「僕はね、本当は誰かを救う仕事がしたかった。でも…その世界に僕は必要とされなかった。努力しても…夢は叶わなかった。感情がストンとどこかへ落ちていってしまったみたいだったよ。僕の気持ちも努力も、全てが無意味だったんだ。何度も死のうと思ったけど、結局勇気が出なくて…」






赤「…」





「笑う門には福来る、って言葉知ってる?僕全然信じなかったんだけどね、でも、嘘でも、笑顔を貼り付けていれば、どうにかなるって分かったんだ。僕は笑顔を貼り付けることがいつの間にか得意になってたみたいなんだ。笑っていれば人が寄ってくる。」






「そうすると、だんだん人の笑顔が心からのものか、貼り付けられたものなのか、見分けが付くようになったんだ。ヒトの色々な表情が見れる、それどころか自分が引き出すことができる、カメラマンという仕事に興味を持った」






水槽に近づき、片方の手のひらを水槽の壁にペタリとくっつける




「この仕事の中で最も魅了されたのが…そう…君だったんだ」



そう言うと、彼はビクリと肩を震わせる




「君の笑顔はとても素敵だ…。でも、創られている、巧妙にね。」

彼は目線をそらす


「…でも、メンバーと一緒に居る時の君の表情は全然違うんだ。僕は驚いたよ。纏う雰囲気全てが違う。僕は感動した…。君と僕は…ある意味似ている。」





赤「…っちが…!!」







「でもね、僕は気付いてしまったんだよ。確かに、君がメンバーと居る時の表情は他のどれよりも1番輝いている。…でも、時折悲しそうでもあるんだ。」

赤「…」

「メンバー皆で一緒に居るのに、その中で孤独を感じてしまうんじゃないかな。」

「自分の居場所がそこにあると思いたい、自分に言い聞かせていたい。自分を見て欲しい。君も、僕も、心の中ではそんな事考えているはずさ。」








水は絶え間なく水槽内に流れ込んでくる













「無意識のうちに人は孤独を埋めるきっかけを探している。僕は、それが、重岡くん、君だったって事だよ。僕が夢を諦めなくちゃいけなくて、それからずっと感じていたどうしようもない孤独を、君が埋めてくれたんだ。もう僕には君しか居ない。」




「君を僕のものにしたい。そうしないと、僕の孤独は一生埋まらないんだ」




もう既に重岡くんの胸の辺りまで水がきている

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(プロフ) - しげさんさん» しげさん、コメントありがとうございます"(ノ*>∀<)ノ愛され赤さんを書いてみたかったので、そう言って頂けて幸せです!!!のろのろ更新になりますが、お付き合い下さると嬉しいです!!! (2021年7月18日 22時) (レス) id: 4db97cd269 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いずみさん» いずみさん、コメントありがとうございます(*´∀`*)そう言って頂けて本当に嬉しいです!!!ちまちま更新になるとは思いますがお付き合い下さると嬉しいです!!! (2021年7月18日 22時) (レス) id: 4db97cd269 (このIDを非表示/違反報告)
しげさん - 読ませていただいてます。愛されてるのに気付いてない赤さんが可愛くてたまりません。続き楽しみにしてます(´,,・ω・,,`) (2021年7月18日 12時) (レス) id: 24931cfeac (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - いつも読ませて頂いてます。とても面白いです!!しげちゃんかわいすぎます。これからも更新楽しみに待ってます!! (2021年7月18日 0時) (レス) id: e2a4b2b3e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年7月7日 20時

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