青side ページ7
大毅さんに連れられてきた喫茶店で、料理を待っている間、たくさんの話をした。
俺らのモデル業についての話とか、学校生活の事とか。
大毅さんはどれも面白そうに、相槌を打ちながら聞いてくれた。
やっぱり、大毅さん自身の話はあまり詳しくしてくれなかった。
せやけど、
望がバカな事言うと、大毅さんは笑ってくれるし、俺と話していても、笑顔を見せてくれるようになった。
昨日の事があって、大毅さんは少しは心を開いてくれたって自惚れてもいいのかもしれない。
少しでも、彼の中に自分が存在しているのではないかと思う。
数分後、運ばれてきたサンドウィッチとホットミルクは大毅さんおすすめとだけあり、美味しかった。
運ばれてきたサンドウィッチとホットミルクを見た大毅さんは目をキラキラと輝かせていた。
大毅さんはキュウリが嫌いらしい。
キュウリ抜きで、と注文の時に店員に言っていたのを見て、好き嫌いをする大毅さん、という彼の新しい一面を見る事が出来た。
それに、小さな両手で大きいサンドウィッチを大事そうに掴み、もぐもぐと食べている大毅さんはまるで子供みたいで可愛らしかった。
自分達よりも全然年上なのに。
ついふふっ、と笑ってしまった。
「…流星くん？」
大毅さんは突然笑ってしまった俺を不思議に思ったのか、サンドウィッチをもぐもぐしながら首をコテンと傾げている。
その口の端には、クリームが付いていた。
俺は、無意識のうちに、大毅さんの唇に手を伸ばし、指でクリームを拭い取り、自分の口元に持っていき、舐めとった。
「〜っ！！」
「…ちょ…！！り…流星お前！！！」
望の声で我に返る。
「…あ。」
目の前には、顔を真っ赤にさせ固まっている大毅さんが。
「ごめんなさい大毅さん、つい…」
いきなりまずかったか…？とすぐに謝った。
だが、大毅さんの様子がおかしい。
震えながら、どこか一点を見つめている。
先程までの大毅さんと全く異なり、明らかに様子が変なのだ。
「っごめんなさい大毅さん…俺無意識で…」
「…っいや…だ…いじょうぶです。ちょっとびっくりしただけなので。」
大毅さんは俺がもう1度謝ると、やっと気付いたのか、ハッとした表情を浮かべ2、3度目をぱちぱちすると、すぐに笑顔を浮かべ俺にそう言った。
だが、笑顔が引き攣っている。
明らかに無理をしている。
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はる(プロフ) - 毎日更新してくださってとてもうれしいです！続きが気になって更新通知がきているとうれしくなります！もうすぐ3人は幸せになれるのかな？それと、双子の緑さんとなぜあんなに距離が近いのか気になっています。これから明らかになるのでしょうか？楽しみです。 (2020年10月27日 20時) (
レス) id: aede5183da (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - はるさん» わわっ！！！読んで頂きありがとうございますっ！！ノロノロの投稿になると思いますが、精一杯頑張りますっ！！ありがとうございます！！ (2020年10月12日 19時) (レス) id: 4db97cd269 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 毎回楽しく拝読しています！緑さんが生きててよかった！忌々しい事件とはいったいどんなものなのか続きが楽しみです！ (2020年10月11日 21時) (レス) id: aede5183da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠 | 作成日時：2020年10月11日 15時
