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赤「…へ?僕の事…?」



流星の言葉を聞いた大毅さんの顔からだんだん血の気が引いていっているのが見て分かる。


青「…10年前、大毅さん、中島くんと一緒にドラマが決まってたんですよね」

赤「…」

桃「……でも、辞退した。」



青「…そこで、中間さんのインタビュー記事を見たんです。」

赤「…っ」

青「中間さんが弁護士になったんは10年前。当時18歳高校生の青年の弁護についた。その裁判っていうのは…」



赤「高校生に暴行を加えた30代男性が、裁判を起こした。」



大毅さんはある一点を見つめそう呟く。


桃「…はい。」

赤「…っふは…はははっ…」


大毅さんは急に笑い出す。


俺らは理由が分からず、黙り込んでいると、



赤「…そこまで知ってたんですね、2人とも。」

桃「…じゃ…じゃあ…これは…」

赤「……はい。2人が思ってる通りです。僕がその"高校生"です。」



桃・青『…』


赤「…僕は昔からドラマとか映画とかで役を演じている俳優さんに憧れていて。


…だって、お芝居している時は自分とは全く別の新しい人間になれるんですよ。

楽しくて仕方がないですよね…だから、ずっとお芝居がしてみたかった。

たまたま健人と居る時にスカウトされて、オーディション受けたら念願のお芝居の仕事が出来る事になった。

その時は僕でも演技が出来るんや、って幸せやった。







…せやけど、求められていたんは、僕の演技や無かった。









……僕の身体でした。」



桃・青「…っ…!!」


大毅さんの言葉に俺らは息を詰まらせてしまった。


赤「…笑えますよね、オーディションで、僕の演技が認められたんや、って浮かれとったらこのザマですよ。


そのスタッフさんにも言われました。


"お前を選んだんはその顔と身体でだけ"って。何かおかしいと思ってたんです。



オーディション終わった後、褒めてくれたのは嬉しかったけど、距離が近過ぎだったし、打ち合わせの時も、セリフ合わせの時も、演技指導って言って、僕だけ居残りさせられてたし。」



俺と流星は、あまりの衝撃に何も言えず、ただ口をパクパク動かす事しか出来なかった。


赤「…セリフ合わせの日…だったかな…そろそろ撮影始まるから、緊張してる僕をご飯に連れて行ってくれたんです。


2人きり、なんて今考えると馬鹿でした。


せやけど、そん時はほんまに僕を励まそうとしてくれとるんやと思ってて…ほんま…アホですよね僕。」

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はる(プロフ) - 毎日更新してくださってとてもうれしいです!続きが気になって更新通知がきているとうれしくなります!もうすぐ3人は幸せになれるのかな?それと、双子の緑さんとなぜあんなに距離が近いのか気になっています。これから明らかになるのでしょうか?楽しみです。 (2020年10月27日 20時) (レス) id: aede5183da (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はるさん» わわっ!!!読んで頂きありがとうございますっ!!ノロノロの投稿になると思いますが、精一杯頑張りますっ!!ありがとうございます!! (2020年10月12日 19時) (レス) id: 4db97cd269 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 毎回楽しく拝読しています!緑さんが生きててよかった!忌々しい事件とはいったいどんなものなのか続きが楽しみです! (2020年10月11日 21時) (レス) id: aede5183da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年10月11日 15時

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