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わがままを言って、通り道にあった公園のベンチに座って、話を聞きたいと頼むと、大毅さんは何も分からないような表情を浮かべながらも頷いて、着いてきてくれた。
ベンチに座り込むと、2人は、俺の方をじっと見つめてくる。
俺はゆっくりと口を開く。
桃「…大毅さん、俺らは大毅さんにとってどんな存在ですか？」
赤「…へ」
桃「俺にとって大毅さんは、傍に居て欲しい人です。俺にとってめっちゃ大切な人です。」
青「…おい望、急に何やねん」
桃「俺らは…俺は…大毅さんの中に少しでも存在出来てますか」
ほんまはこんな事じゃなく、記事の事を聞きたかった。
やけど、口から出てくるのは、頭に思い浮かべていた内容とは異なるもの。
いや、もしかしたら、俺が聞きたかったのはこっちが正しいのかもしれない。
俺らは、俺の存在は、大毅さんにとって…。
赤「…僕にとって…2人は…キラキラしてる存在です。」
大毅さんがそうポツリと呟く。
桃「…キラキラ？」
赤「…はい。2人はキラキラしてるんです。…2人と居ると、楽しい事ばかりで、嫌な事も、辛い事も、全部吹き飛ばしてくれる…僕にとって、お日様みたいな存在です。」
桃・青『…っ』
赤「…あ…え…と、何か変な答えでごめんなさい…なんて…言えばいいか…」
桃「…ほんま…ですか」
赤「…はい。初めて会った時は…ちょっと…怖くて…その…あれだったんですけど…関わっていくうちに、そんな事思ってた僕が馬鹿に見えてくるくらい…2人は優しくて、頼れる人達で…え…と…恥ずかしいので…こんな感じで…良いですか」
大毅さんは俯き、両手でズボンをぎゅっとシワが出来るまで握りしめている。
桃「…大毅さん、俺らは大毅さんの支えになれてますか」
赤「…はい。智の事があった時も、ほんまにお世話になりましたし…」
桃「…俺らに心を開いてくれますか…？」
赤「…え？ど…いう事ですか」
青「…望、何が言いたいん」
桃「…聞いてもいいですか」
大毅さんは首を傾げながら、俺の次の言葉を待っている。
桃「…10年前。」
赤「…っ…！」
俺が「10年前」という単語を出しただけで、大毅さんは思い切り肩をビクリと震わせ、勢いよく顔を上げた。
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はる(プロフ) - 毎日更新してくださってとてもうれしいです！続きが気になって更新通知がきているとうれしくなります！もうすぐ3人は幸せになれるのかな？それと、双子の緑さんとなぜあんなに距離が近いのか気になっています。これから明らかになるのでしょうか？楽しみです。 (2020年10月27日 20時) (
レス) id: aede5183da (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - はるさん» わわっ！！！読んで頂きありがとうございますっ！！ノロノロの投稿になると思いますが、精一杯頑張りますっ！！ありがとうございます！！ (2020年10月12日 19時) (レス) id: 4db97cd269 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 毎回楽しく拝読しています！緑さんが生きててよかった！忌々しい事件とはいったいどんなものなのか続きが楽しみです！ (2020年10月11日 21時) (レス) id: aede5183da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠 | 作成日時：2020年10月11日 15時
