桃side ページ4
桃 side
いつの間にか眠ってしまっていたらしい。
目を開けると、もう朝なのか、向こうの方では看護士さんがバタバタと走り回っていた。
「〜ん〜くわあ〜！！」
1つ欠伸をすると何かがズリ下がった。
「…あれ、毛布？」
それに、自分の右側が重たい。
そちらに顔を向けると、
「…流星」
俺の肩に頭を預け、スヤスヤと眠る流星が。
「…って、何で流星やねん！！！」
流星のデコにデコピンをかますと、流星は眉を顰めながら、起きたようだった。
「…あれ…、あ、そっか、ここ病院か。」
「せやで！！！お前俺にもたれかかって寝とったんやで！！何考えとんねん！！あ゛ぁ大毅さんが良かったわ！！！」
「…あれ、この毛布…」
「おい話聞けや…！！！…誰かが掛けてくれたんやろなぁ。」
「…大毅さんは、」
「…せや！！どこに行ったんやろ、病室かな？」
起き上がり、部屋の中を覗いてみると、
「お、居ったで。あ！！神山さん目覚ましたんやな！！」
「そうみたいやな！良かったわ」
すると、俺らの視線に気付いたのか、大毅さんはこちらを振り返ると、パァっと嬉しそうな表情を浮かべこちらにパタパタと駆け寄って来た。
「〜っ何や今の、見た？」
「…見た。」
「…可愛すぎかよ…」
ガララと扉を開け、彼は出てきた。
「起きたんですね…！おはようございます。」
「おはようございます！！神山さんは…」
「目を覚ましました！！ほんまは、3時くらいに1回目を覚ましたんですけど、今さっきまた起きてくれて…！！」
そう告げる彼はとても嬉しそうだった。
「良かったですほんまに！！一先ず安心ですね！！」
「はい！あの…2人のおかげで…ほんまに…ありがとうございました…」
「いえいえ！！どういたしまして！！」
「もしかして、大毅さんがこの毛布掛けてくれたんですか？」
流星が毛布を畳みながらそう尋ねる。
「はい、廊下でこのまま寝てたら風邪引くんやないかって思って…要らないお世話でしたかね…？」
「そんなわけないですっ！！ありがとうございます！！おかげさまでぐっすり！！！でも、何で起こしてくれなかったんです？」
「え…と…2人が気持ちよさそうにぐっすり寝とったんで…」
「…じゃあ大毅さん、1回も寝とらんかったんですか？」
「…っほんまですか？？俺らがベンチ占領しとったからですよね…！！」
「ちゃいますちゃいます！！全然！！大丈夫ですよ」
彼は何故か顔を真っ赤にしながらそう言う。
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はる(プロフ) - 毎日更新してくださってとてもうれしいです！続きが気になって更新通知がきているとうれしくなります！もうすぐ3人は幸せになれるのかな？それと、双子の緑さんとなぜあんなに距離が近いのか気になっています。これから明らかになるのでしょうか？楽しみです。 (2020年10月27日 20時) (
レス) id: aede5183da (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - はるさん» わわっ！！！読んで頂きありがとうございますっ！！ノロノロの投稿になると思いますが、精一杯頑張りますっ！！ありがとうございます！！ (2020年10月12日 19時) (レス) id: 4db97cd269 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 毎回楽しく拝読しています！緑さんが生きててよかった！忌々しい事件とはいったいどんなものなのか続きが楽しみです！ (2020年10月11日 21時) (レス) id: aede5183da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠 | 作成日時：2020年10月11日 15時
