あなたに愛を (ページ37)

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これが俺らの合図。

「…っん…あ…っ…んあ…」

「大毅…痛くない？」

大毅はフルフルと首を横に振る。

良かった。

俺は、大毅のモノを握っている手のスピードをさらに上げ、扱く。

「…っん…いたく…ない…だい…じょぶ…っんあ…もっ…で…る…っあぁっ…ん…！！！」

快楽からか、身震いをしながら大毅は俺の手の中で果てる。

酸欠状態なのかはぁはぁ、と肩で息をしている。

息が整うまで大毅を抱き締め、背中を一定のリズムでとんとんと叩いてあげる。

彼はありがとう、と力無さそうに呟くと、再び眠ってしまった。

俺は、自分の手の中の、それをティッシュで拭き取ると、新しいタオルを濡らし、大毅の汚れてしまった所を丁寧に拭き取る。

「…んっ…」

彼の身体はまだ敏感に反応するのか、拭く度に身体がピクリと震えている。

する前に、スーツのズボンを脱がせておいて良かった。

明日も仕事やから。

新しい服に着替えさせ、布団を被せて頭を優しく撫でると、先程まで眉を寄せて険しい顔やった大毅の表情は幾分か和らいだ。

俺は訳あって、時々こうやって、大毅の、所謂自慰行為の手助けをしている。

彼の手助けになれるなら、俺は何だってする。

…でも今日の俺は最低やった。

自分で自分を抑えられなかった。

大毅が起きたらちゃんと謝らな。

「ごめんな、…おやすみ、大毅。愛してるで。」

そう言って、彼のおでこに軽いキスを落とす。