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再び嫌な音がして
大毅は轢かれた。
どうやら、信号無視をして突っ込んできたトラックは俺や大毅を含め数人を轢いてしまった事でパニック状態に陥り、制御が出来なくなったのだろう、暴れ出してしまった。
そして
トラックが真っ直ぐ向かっていったのは少年の所だった。
大毅は、少年を助けようと走り出したのだ。
トラックがやっと止まると、
辺りは阿鼻叫喚。
叫び声や、泣き声もたくさん聞こえてきた。
だが、俺はそんな事気にしていられなかった。
足が折れていたのか、上手く立ち上がる事が出来ず、地面を這って、彼の元へ向かった。
普通に歩けたら大した事の無い距離だろうが、今はどうしようもなく、遠く感じてしまった。
「…き…だ…いき…だいき…だいき…」
彼の腕には少年がしっかりと抱き締められていた。
少年は訳が分からないのかただ泣き叫んでいた。
俺はやっとの思いで彼の傍に行くと、
ツンと血の匂いが鼻を刺した。
「だいき…だいき…なぁ…だいき」
何度呼びかけても、彼は目覚めない。
彼の手をしっかりと握り締め名前を呼び続けていると、弱々しい力だったが、確かに彼は握り返してくれた。
そして俺も…意識を失った。
これが、事故の真相だ。
「…なぁ大毅。俺、お前と出会えてほんまに良かった。」
信号がそろそろ青に代わろうとしていたその時、
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悠(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます！！是非書かせて頂きますっ！！最後までお付き合い頂けると嬉しいです！ (2020年9月24日 22時) (
レス) id: 4db97cd269 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 毎回楽しく読ませていただきました。機会があったら、付き合う前から事故にあう前までの二人をみてみたいです！ (2020年9月24日 22時) (レス) id: aede5183da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠 | 作成日時：2020年9月19日 13時
