・ ページ5
少しくらいは…別れを惜しむくらい…して欲しかった…。俺は…
「…とにかく、そろそろ退院出来る事なったから。」
お別れやな、と言うと、ニコニコ笑っていた彼は急に黙り込んでしまった。
するとゆっくりと口を開き
「…ほんとはな、寂しいってのはほんまの事やねん。」
またふざけているのかと思い、ツッコミそうになったが、さっきまでの彼の表情とは全くの別物で。
今度こそは、彼の本心からきた言葉なのだと、直感した。
「…どうせまた近々来るから…また会えるやん…」
いざ、面と面向かって言葉にすると恥ずかしさが勝ってしまい、言葉がつまってしまう。
だが、会いたいのは本当なのだ。
彼はまたヘラりと笑って「せやな。」とだけ呟いた。
目を離した隙に消えてしまいそうな、そんな儚い雰囲気を纏っている彼に、俺はつい彼に抱き着いてしまいそうだった。
彼の事が分からない。彼の事が知りたい。
「…なぁ。なんで、名前すら俺に教えてくれへんの？結構一緒に居る期間長いのに…俺はお前の事全然知らん」
今日、いや、今知りたかった。
じゃないとこれから先一生聞けない気がして。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 255人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
悠(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます！！是非書かせて頂きますっ！！最後までお付き合い頂けると嬉しいです！ (2020年9月24日 22時) (
レス) id: 4db97cd269 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 毎回楽しく読ませていただきました。機会があったら、付き合う前から事故にあう前までの二人をみてみたいです！ (2020年9月24日 22時) (レス) id: aede5183da (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：悠 | 作成日時：2020年9月19日 13時
