違和感 ページ18
その日、俺は夢を見た。
俺の名前を呼ぶ誰かの声。
声のする方へ振り返ると、誰かが立っている。
顔にボヤがかかっていて、ハッキリと見えない。
誰…？
話したい。話したいのに口から出るのは乾いた自分の息。
声が出ない。音として出てくれない。
誰か、が、俺に背を向けどんどん遠くへ歩いて行く。
待って、それすらも声に出せない。
この人が、俺の…大切な人…なのかもしれない。
いや、きっとそうだ。
目の前の"彼"を追いかける。
「ーーー！！」
そこで、目が覚めた。
俺は最後、何て言った…？？
すっかり汗でびっしょりになってしまっていて、どうしようもなく気持ち悪かったから、シャワーを浴びる事にした。
シャワーを浴び終え、リビングに向かい、テレビをつけた。
どうやら、まだ朝の5時らしい。
えらく早起きをしてしまったものだ。
だが、もう一度眠りたい気分にはなれなかったので、このまま起きておく事にした。
今は11月。季節は既に冬だ。
やはり朝は一段と冷えている。
いくらお風呂上がりとはいえ、寒いものは寒い。
暖房をつけ、カーディガンを羽織り、暖かい飲み物でも入れる事にした。
「マグカップ…は…と…」
戸棚からマグカップを取り出した。
お湯を沸かし、カフェオレ用の粉と、ハチミツを用意した。
寒いこの時期にはピッタリの飲み物。
「…あいつはハチミツたっぷりが好きやったな」
ここまで言って、あれ？と疑問に思った。
「…あいつ…？あいつって誰や…俺は…今誰の事言ったんや…？」
確かについ先程自分がそう呟いたのだ。
だが、意味が分からない。
俺は誰についての事を喋ったのか。
分からない。
分からない。
ーーーーーーーー『続いてのニュースです。あの衝撃的な事故から今日で半年が経ちました。』ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「おはよう望！」
「おはようございます照史さん！」
「今日もよろしくな！」
「はい！」
朝の事が気になっていたが、今は目の前の仕事に集中するべきや。
「おはようございます〜！今日はどんな髪型にされますか？」
ーーーーーーーーーー
今日は午前中で上がって良いと言われ、俺は昼からフリーになった。
前回は病院があったが、今日は病院の日ではない。
いきなり暇になってしまった。
流星も神ちゃんもそれぞれ仕事やろうし…
たまには1人でブラブラしてみるか。
俺は気になっている所があった。
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悠(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます！！是非書かせて頂きますっ！！最後までお付き合い頂けると嬉しいです！ (2020年9月24日 22時) (
レス) id: 4db97cd269 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 毎回楽しく読ませていただきました。機会があったら、付き合う前から事故にあう前までの二人をみてみたいです！ (2020年9月24日 22時) (レス) id: aede5183da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠 | 作成日時：2020年9月19日 13時
