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この前不良に絡まれてるところを助けてくれたマイキー。
彼はとーまん?っていう暴走族の総長らしい。
そして実は彼と出会う前にその暴走族に所属している子と
仲良くなっていたみたい。その事実を知ったのは
マイキーと会って数日経ってからだった。
「ねえ 千冬
最近よく遊びに来てくれるね」
「Aさん暇さえあれば喧嘩売ってるんで
見てるこっちがヒヤヒヤするんスよ」
そう、この松野千冬。彼も暴走族の一員、
そして東卍とは東京卍會の略称らしい。
千冬との出会いもマイキーと似たような物で
不良達に絡まれているところを助けてもらった。
千冬曰く「喧嘩売ってんのはAさん」だとか
全くもってわからない。
「喧嘩売ってないんだけどなぁ
千冬 今日 バジさんはいいの?」
バジさんとは千冬の尊敬する人らしい。
私のところに遊びにくる時もいつもバジさんの話ばかり。
あとは飼ってる黒猫ちゃんペケJの話も稀にしてくれる。
「今日は場地さん補習なんで 俺が周り彷徨いてたら
迷惑かけちまうんで補習終わる頃に合流っス」
その空き時間にわたしの面倒見に来てくれるなんて
ちゃっかりしてるなぁこの子。
「そっか ありがとうね千冬
これあまり物だけど食べてって」
ランチタイムもカフェタイムも過ぎたこの時間
あとはもう残りを会社員の退勤時間に合わせて
割引販売するだけの子達。
せっかくなら千冬に食べてもらった方が
この子達も嬉しいだろうと思う。
「いいんすか!Aさんの料理
めちゃくちゃ美味いんでありがたいっす!
お言葉に甘えていただきます!」
男子中学生には量が少ないであろう
女性客に視点を合わせたランチプレート。
嬉しそうに、美味しそうに食べる
千冬を見るこの時間が案外好きだったりする。
「Aさんはここのカフェ始めてどれくらいなんですか」
「一年経つか経たないかくらいかなぁ」
「すごいっすよね その若さで独立なんて」
「あはは そうでもないよ」
ここの物件も知り合いのオーナーさんが持っていた物件で
事情があって継続的な経営が難しいからって
格安で借りてるだけだし収益なんて
あるのかないのか微妙なところ。
そんな状態でたばこ吸ってるのもおかしいんだけどね
辞められないんだよねぇ。
「ねえ千冬」
「はい?」
「また来てね 次はバジさんも一緒に」
「勿論っスよ」
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れ(プロフ) - aicoさん» aico様 コメントありがとうございます!とても励みになります!更新頑張ります☻ (12月29日 12時) (レス) id: 25515adda2 (このIDを非表示/違反報告)
aico(プロフ) - なんだこの作品サイコーすぎる見つけれて良かった😭更新頑張ってください! (12月28日 12時) (レス) @page28 id: a3a2c4d69d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れ | 作成日時:2023年8月5日 12時