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「だからこそ今はAのことはなんでも知りたい
あの時もしお前の通ってる学校とか 住んでる所とか
名前とか何か一つでも知ってたら 変わってたかもしれねぇ」


そうAの目を見て話すとにこにこし始めた。
なんで今笑ってんのか俺にはさっぱりだわ


「、ガキなりに後悔してんだよ
ただ今 再会できたからこそもう後悔したくねえ
って、さっきからにっこにこ笑ってっけど
俺の話きいてんのかー?」


流石にこいつの反応無視して
話し続けるには気が散りすぎる。


「はは うん、聞いてんだけどさ」



「聞いてんだけど?」



「堅ってさ 私のこと大好きじゃん?」


「…!!」


にこにこというよりはニヤニヤしながら言うAに
思い返せば俺が言ったことは告白ともとれる。
俺の気持ちがAにバレたんならもう腹を括る。



「当たり前だろ 俺はAのことが…」

「お互い大事な存在だったわけかぁ
んふふ 嬉しいなぁ 私一人っ子だからさー」


あーー、こりゃあれだ。
姉弟感覚で俺のこと見てるわA。


「ソーダナ」


「あ、堅 晩御飯食べて帰るでしょ?」


そう言って突然立ち上がると
俺の返事も聞かずにキッチンへ向かう。


「あぁ」


空になったAと俺のグラスを持って
俺もキッチンへ向かうと コンロの上の鍋に
カレーが入っていた。俺カレー好きって言ってたか?



「辛いのと甘いのどっちが好きー?」

「辛いの」

「ははは そんな感じするわ
じゃあちょっと鍋分けて 味変えるね」


明日のランチ用だからあんまり辛くできないからねぇ
と小さい鍋を取り出すA。
カレー作ってたのはたまたま、か。



















「ごちそうさまでした」

「はーい おそまつさま」

結論から言うとAの料理はめちゃくちゃ美味かった。
正直毎日でも食いたい。


「片付けは俺がすっから A休憩してろよ」


「えー?いいの? ありがとう」


腕まくりをし皿洗いを始めるとAは目をキラキラさせた
毎日料理、接客、片付け、って全部一人で
やってると思うとどんだけ大変か俺には想像もつかねぇ






「堅のおかげで助かったよありがとう」


これ、明日にでも食べて。と
紙製のパックに入った何かを渡された。


「これは?」


「んー?さっき作ってたやつ
堅は育ち盛りだからバランスよく摂らなきゃねぇ」


渡されたパックを見つめてマイキーだけには
取られねぇようにしねぇと。と決心した。




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(プロフ) - aicoさん» aico様 コメントありがとうございます!とても励みになります!更新頑張ります☻ (12月29日 12時) (レス) id: 25515adda2 (このIDを非表示/違反報告)
aico(プロフ) - なんだこの作品サイコーすぎる見つけれて良かった😭更新頑張ってください! (12月28日 12時) (レス) @page28 id: a3a2c4d69d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年8月5日 12時

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