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二人でカウンター席に座るのもどうかと思って
堅と一緒にテーブル席にうつった。
「うーん どこから話したらいいかわかんないんだけど
堅は聞きたいことある？」
「どこからって お前なあ…」
あはは呆れてそう堅。
ため息をついて、少し考えるようなポーズをとられる。
考えがまとまったのか私をまっすぐ見つめてきた。
「俺が聞きたいこと全部聞いていいか？」
「いいよー」
「今何歳？」
初っ端からこの子はなんてデリカシーのない事を…
あれだけ女の子がいる場所で育っておきながら
この子の脳は女心というものがわかってない
「………」
「悪かったよ でも昔はそういう話すら
してなかったじゃねぇか」
じゃあ俺の何個上？と聞き直してくる堅。
そこまで気になるかなぁ まあ私も黙って辞めた
罪悪感があるし、答えてあげよっかなぁ。
「8個くらい上、かなぁ」
「じゃあ19歳の時にコーコーセーしてたのか？」
「あーうん、単位足りなくて留年してたの」
「なるほどな フルネームは？」
「
「吸ってるタバコの銘柄は？」
「キャスター」
そこまで聞くと堅は突然真面目な顔をしはじめた。
ああ、これお店黙って辞めた理由聞いてきそう〜
「で、なんで黙って店辞めたんだよ」
あはは 私ってばだいせいかーい。
「うーん、堅もさ わかってると思うんだけど
ああいう店ってお金がある程度稼げたら辞めるじゃん？
私もそういう感じだったし
堅にも辞める前に言うつもりだったんだよね」
手持ち無沙汰でグラスに入ってる氷を
ストローでくるくると回してみると
無駄に響く氷とグラスがぶつかる音。
「ああ、」
「ただね 私思ったよりも堅のこと大事だったみたい
お金稼ぎの為だけに働いてたけど、
出勤するたび構ってもらおうとしてくる
可愛い小学生との別れが案外悲しかったんだよねぇ」
だから言えなかった。と、続けて堅を見つめると
堅は私をまっすぐな瞳で見ており
少しバツが悪い気持ちだ。
「A」
「ん？」
「話してくれてありがとうな正直Aが黙って
辞めたこと知った時は死ぬほどショックだった
ただ同じ人間が働き続けるような業界じゃねぇことは
ガキの俺でもなんとなくわかってた
だからお前が辞める時がくるとは思ってたけど
Aとの関係性がゼロになるなんて
ガキの俺にはわかってなかったんだ」
風俗嬢が店辞めた後も店に来るわけねぇよなぁ。と
自嘲気味に笑う堅。
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れ(プロフ) - aicoさん» aico様 コメントありがとうございます！とても励みになります！更新頑張ります☻ (12月29日 12時) (
レス) id: 25515adda2 (このIDを非表示/違反報告)
aico(プロフ) - なんだこの作品サイコーすぎる見つけれて良かった😭更新頑張ってください！ (12月28日 12時) (レス) @page28 id: a3a2c4d69d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れ | 作成日時：2023年8月5日 12時
