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「はー 怒涛だった」
ランチタイムからカフェタイムに切り替わるちょうど準備時間。
ありがたいことに今日の集客は良く ランチタイムが
終わる前に全て売り切れてしまった。
へとへとになってしまったAはタバコすら吸わず
カウンター席に腰掛け項垂れていた。
「あー 堅に返信しなきゃだぁ」
携帯を取り出し「アドレスありがと〜
おかげさまで今日は大盛況 お昼すぐ売れ切れちゃった
17時くらいにお店来てもらえる？」と返信し
カフェの準備をしようと伸びをしながら
キッチンに視線を向け、ふと気づいた。
「ここの席 私が一番よく見える席 だ」
Aが項垂れていた席は今朝ドラケンが座っていた席。
他のカウンター席はといえば、コンロが遠かったり
Aの手元が見えなかったり物理的に距離があったりで
仕事をしているAの手元までしっかり見えるのは
今自身が座っている席だけだった。
「なぁんだ かわいーとこあんじゃん」
メールが受信されドラケンから「わかった」と
一言だけ送られた内容をにこにこ見ながら彼の
可愛らしい部分に気づいて疲れが吹っ飛んだ様だ。
closeの看板がかかった見慣れたドアを開ければ
相変わらず鈴の音が響く。今日は流石に聞こえたらしく
キッチンで作業をしていたAが俺を視界に入れた。
流石に今はタバコ吸ってねぇか。
「よっ」
「よう、明日の準備か？」
「ん？ ああ、これは違う
すぐ終わるから座って待ってて」
「ん、」
一度店を見回したがテーブル席には座る気にならず
今朝自分が座っていたカウンター席に座った。
「ちょっとだけ待っててー」
「いいよ、見てるだけで飽きねぇから」
誰かが飯作ってるのを間近で眺めるってのは
俺の人生において中々ない体験で、しかもその 誰か が
自分が思いを寄せている人間なんて飽きるハズがない。
「そっか、 うん ありがとうね」
「よし、お待たせー」
そう言ってエプロンを外すA。
髪を結んでいたゴムも外し綺麗な黒髪が流れる。
髪、黒にしたんだな。口から勝手に言葉が出てきた。
「あはは 堅といた頃はヤンチャ盛りだったから」
何か飲みたいものある？と照れた様に笑うA。
朝のやつ、 と伝えると 次はにこにこと笑いながら
さすが堅お目が高いねぇ、と準備をするA。
「このレモンスカッシュ 私の手作りなんだよ」
レモンスカッシュっつーのか、覚えとこ。
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れ(プロフ) - aicoさん» aico様 コメントありがとうございます！とても励みになります！更新頑張ります☻ (12月29日 12時) (
レス) id: 25515adda2 (このIDを非表示/違反報告)
aico(プロフ) - なんだこの作品サイコーすぎる見つけれて良かった😭更新頑張ってください！ (12月28日 12時) (レス) @page28 id: a3a2c4d69d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れ | 作成日時：2023年8月5日 12時
