俺の女・お前の男〜HC〜

誓い ページ13

1年後。。。



HC「うぅ…綺麗だよぉ〜ぅ…Aっ…ｸﾞｽｯ」

「ちょっと(笑)まだ式前なのよ？

今から泣いてどうすんの！？」

HC「でもっ…でもさぁ…A綺麗だからさぁ…ｸﾞｽｯ」

「ふふっ(笑)ありがとう、ヒチョル」

HC「おうっ！…ｸﾞｽｯ」



俺たちは今、幸せのど真ん中にいた


純白に身を纏ったAは

今日、真っ赤なバージンロードを歩いて

俺のところにやって来る



『そろそろお時間です』



世話役に呼ばれ、俺たちは控え室を出た


HC「じゃ、俺は先に行ってるから」

「うん」



チャペルに入った俺は、両親や親友らが見守るなか

神父の前に立った



教会の中が静かになり

パイプオルガンの音が響きわたる



俺は大きなドアを見つめて、Aの姿が現れるのを待っていた



ガチャ…



お義父さんの腕に掴まり、ベールを被ったAが

ゆっくりとバージンロードを歩く



…A

俺たちは今日から、同じ未来を歩いていくんだな…




"友達には別れはないけど…恋人には別れがある"


そう言ったお前に

今日やっと、きちんと言い返すことができる



"俺たちには 永遠に別れはない"



だってほら…


俺のAが、あんなにも幸せそうに笑ってるじゃないか



父「ヒチョルくん。Aをよろしく頼むよ」

HC「はい。Aを幸せにします。必ず」



お義父さんの腕から離れたAは

今度は俺の腕にやって来た


「ふふっ(笑)」

HC「っ…」



『…汝はいかなる時も これを敬い…』



神様にだって何度でも誓ってやる


俺はこの先、Aを一生かけて幸せにしてみせる

晴れの日も雨の日も

俺のすべてをかけて、Aの笑顔を守る


それが俺の一番大事な役目だから



『…誓いますか？』

HC「誓います」


『…汝はいかなる時も…』


Aの横顔を見ると、神父を見上げる真剣なその顔が

とても頼もしく感じた


Aもきっと同じ気持ちに違いない



だって…



『誓いますか？』

「はい、誓います」


そう言った横顔が、少し微笑んでいたから





『…誓いのキスを』


ベールをゆっくりと上げて、その唇に

キスをした


HC「幸せになろうなっ」

「幸せになろうねっ！…ヒチョルオッパっ」

HC「…えっ！？」



今…オッパって…


鼻の奥がツーンとして、目頭を押さえて上を向いた

「疲れ目？」

HC「感動してんだよっ！」


俺たちは変わらない…これからも…



HC「もっかいオッパって言って？」

「ヤダ」


Fin

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