あなたの妄想、…叶えさせてください！！Seven

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安心してる間もなく衣装に着替えてメイクがあって、始まった収録


いつも通りで大丈夫でアットホームな収録現場だとはいえ、自分自身のプライドが許してくれないため体調不良を訴えることが出来ないままカメラの前に座っているけれど、収録現場の環境は俺の熱を悪化させる


出来る限り進行をミスっては行けない緊張感、本当に自由なこの収録でもしかしたら急に何かを食べろと言われるかもしれないし運動をさせるかもしれない恐怖心、


俺がそんなことを考えている間にも収録は進んでいってカンペに書かれた俺への指示

咄嗟に振られたVTRの内容が書かれたそのカンペ



熱のことで頭がいっぱいでぼーっとしていたからか咄嗟に反応出来なくて、メンバーからの不思議な視線が向く



神様は意地悪みたい。




こんな時に限って異様な頭痛が襲ってくる



熱も上がっているようで、さっきから座っているのにふわふわしている


大丈夫、もうすぐで収録終わるから、



薮「伊野尾も同じように建築習ってるけどどう？」



カンペの内容から聞かなければいけないことを何とか理解してそう問いかける


んーとね、と話し出してくれた伊野尾に一安心

空調は整っているはずなのに何故か止まらない寒気

頭が割れてしまいそうな程の頭痛


ふらふら、自分が座っているのかもわからない感覚

息をする度に肩が上下する感覚


段々焦点が合わなくなってきて、わけがわかんなくなって、

あと少しなのに、あと少しだから、

なんとか気力で持ちこたえてふわふわした意識で伊野尾の話を聞いているとそっ、と背中に添えられた手



それは右隣に座る涼介のものでモニターで伊野尾が抜かれているのを確認しながらもこっちを見ていた

山「体熱すぎ、あとほんと少しだから頑張って、」


心配そうな眼差しを向けながらそう言ってくれた涼介にこくりと頷く、

やがて伊野尾の話は終わり、俺に振られることは無く収録は終わった、かと思えば薮さんちょっと、と呼ばれた俺の名前


多分きっといつも終わったあとにある打ち合わせ、


でも今日は、今日だけは、


立ち上がろうとしても体は動いてくれなくて、


光「薮、俺と伊野ちゃんで行くから
無理すんな」


そう言ってくれた光の言葉とみんなから掛かった心配の言葉

もうそんな言葉に返事をしている余裕なんてなくて、誰かに支えられた感覚と俺を心配してくれる声を最後に意識を手放した

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