Believer req

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しげが焦ったようにあたしの背中を撫でてどうしたん？と聞いてくる。



こんなキャラじゃないことやってるから戸惑うのは当たり前だと思うけど…
こういう性格だからこそ負担が来たときはどうすればいいのか分からなくなる。



『とりあえず部屋行こ、ここみんなおるから』


小「え！甘えるAさん独り占めっすか！レアやのに！」


『あほかだからやろ』


藤「独占欲つよ」


『うっさ。A、上がろ』



ひとまず離れさせられて優しく諭される。
どこかに触れていたい気分だったから、しげの小指を少しだけ握った。



『あー…やめろ…心臓なくなる…』



ブツブツ言いながらしげの部屋へ逆戻り。
部屋に着けば小指だけだった手はきちんと絡められた。



安心したくてもう一度抱きつく。
しげの匂いと一体化するぐらい。



『なぁ、どうしたん。いつもそんなんせーへんやん、俺死にそうやで今』


「…怖い夢見たもん」


『どんな夢？』


「…しげが死んじゃう夢」



口にするのも嫌だ。
想像もしたくない。



あたしほんとは結構依存体質かもとか思ったり。



『ほんで不安なったんか？』


「ん、」


『…もー…可愛いやんけぼけ』



力強く腕を回し返される。
そのままブンブンと体を揺らされてちょっとしんどい。
なんか悶えてるし。



自分でもびっくりだよ、抱きつきに行くなんて覚えてる限りZeroと戦った時が最後だった。
後はねだられてすることしかなかったのに。



『俺おるからな。ここにおるから』


『Aおいていくわけないやん』



それでも、人間欲が出てしまうもので。

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