◎jealousy (赤.桃) ページ14
みんな寝静まった夜。
課題が終わらないあたしと望は必死にテーブルと向き合っていた。
あたしは卒業が懸かっており、望は進級が懸かる今回のテスト。
ノー勉で散々な点数を叩き出してきたので今回はガチる。
小「っだあ!Aさん!古文分かりません!」
「古文なんかあれをあーしてこーしたらすぐ解けるでしょ!日本語なだけマシ!英語のが分かんないよ」
古文が苦手な望と英語文法が苦手なあたし。
あのね日本から出ようと思わないしもし道で外国人に何か言われても向こうが日本語喋れるようにしとけって感じ。
郷に入っては郷に従えという言葉があるでしょ!?
小「じゃあ俺英語教えるんで古文教えてください」
「…出来んの?3年のだよ」
小「出来ます!ちょっと見して下さいね」
ずずっと隣に寄ってきてワークをふんふんと頷きながら覗いている。
もうね英語が並んでる時点で吐き気。
小「これあれっすよー、2年でやりましたよ?いやペン持ってもらって笑 頑張って下さいちょっと笑」
「いーやーや…」
小「関西弁萌えますけどダメっす。俺の古文も懸かってるんで!ほら!」
無理矢理ペンを握らされて望の指導が入る。
後輩に教えられるあたしとは一体…
なんか眠くて説明が入ってこないから仕方なく近くにある横顔を眺めていた。
睫毛長すぎて抜き取ってやろうかと思う。
神様って不公平だねー。
小「で、過去形なんで…聞いてますか?俺の顔に見とれてる場合じゃないっすよ嬉しいですけど」
「聞いてない笑」
至近距離で目が合い、恥ずかしくなって伏せる。
小「だからアホなんすよー!」
「うるさいよ!」
ばっ、と望を見上げた。
すると望はあたしの後方を見てて。
表情が固くなっていく。
「ん?」
視線を辿った。
「……あ」
『あ、ちゃうわバータレ何しとんねん深夜に。浮気か?あ?浮気かこのあほ』
ズンズンと聞こえてきそうなほど大股で歩いてきたお怒りしげちゃんが、望を引き離す。
『…まぁ、覚えとけ』
小「勉強教えてただけっすよ…」
『近いんや!!距離感てもん知らんか!?ほんま、さっきからべたべたべたべたよぉ。行くぞA』
泣く子も黙るような視線を向け、あたしは腕を掴まれ強制連行となった。
去り際、望が古文…と呟いたのは気づかなかったことにしよう。
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LA(プロフ) - 感謝してもしきれません。ほんとうにありがとうございます(;_;) (2019年3月15日 20時) (レス) id: 33dda849f7 (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - LAさん» ありがとうございます、受験お疲れ様でした。req2のご報告をお読み下さい。あなた様のリクエストを優先させていただきます。 (2019年3月15日 20時) (レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)
LA(プロフ) - すいません、、受験終わってBeliever読み返してたらわたしリクエストしようとしてたの思い出して、、でももう遅いですよね( ; ; )可能であればリクエストさせてもらってもよろしいでしょうか、、?わがまま言って本当にすみません>_<無理なら全然大丈夫です!! (2019年3月14日 22時) (レス) id: 33dda849f7 (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - LAさん» ああ……すみません(´・ ・`) specialまでお待ちください(_ _) 申し訳ないです! (2018年11月23日 9時) (レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)
LA(プロフ) - リクエストしようと思ったら打ち切りになってた、、次のお話すっごく楽しみにしてます!!応援してます!! (2018年11月23日 0時) (レス) id: 33dda849f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カジャ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kajya1734
作成日時:2018年10月21日 0時