第二十九話 ページ12
Aside
坂口さんの部下の娘さんの誕生日の日。
天気はあいにく冷たい雨が降っていたが、家の中は暖かく奥さんと娘さんの笑顔はまるで太陽の様に眩しかった。
この日の段取りは、最終的に主人は死んでいることを明かす。
嘘を付き続けるのも、奥さんにとって負担だと思ったから。
既に死んだことを知っている奥さんは、私のことを偽物と知っていても、泣きながら強く抱きしめていた。
娘さんは幼いながらにも理解し、パパはいつもそばにいるからねと約束をした。
「私にも、愛する人ができて、その人が居なくなる時が来るのかな…」
別に、そういう感情が無い訳ではない。
が、其れは異能力による擬似体験によるものであって、自分で体験したことはない。
はぁ………雨だからか気分も下がるなぁ。
任務後、元の男姿になった私は傘をさしながら帰ろうとしていた。
坂口さんに報告するのは帰ってからだ。
「あれって」
ふと声がしたから立ち止まってみると、見覚えのある男女がこちらを見ていた。
でも…誰だったっけ…?
「Aさん、ですよね?」
金髪の女性が声をかけてきた。
「あっ、はい、そうです」
…どうしよう、名前が出てこない……
「あぁ、えっと、ポートマフィアの樋口一葉です。こうしてお話するのは初めてですよね、すみませんいきなり話しかけて」
あぁ!ポートマフィアの!
少し前に行ったときに見た気がする。
「嗚呼いえいえ、こちらこそすみません!和泉Aです。こちらの方は?」
樋口さんに問いかける。
と云うのも、隣の男性は違う方向を見ていて話しかけづらかった…
「芥川先輩です!ほら、先輩も」
「あ、嗚呼。
芥川さんって、ちょっ目つき怖いかも
「お二人も任務終わりですか?」
「はい、Aさんも任務終わりだったんですね」
ニコニコ話す樋口さん、なんだかいい人そうだなぁ
「あっ!そう云えば、Aさんの女装姿が可愛いと噂が広まってますよ!」
「えっ!?」
なにそれ聞いたこと無いんだけど!
はっ…、姐さんとエリス嬢か…何故そんな噂を!
「そ、そんな事ないですよ?」
「いつか見てみたいです!先輩もそう思いませんか?」
「煩い樋口」
「すみませんっ」
なんだかこの二人仲いいな
「また機会があれば…ですね」
「もうそろそろ時間だ、樋口」
「はい!先輩。Aさん、ではまた」
樋口さんは律儀に礼をして、二人と別れた。
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優(プロフ) - 紲廿さん» よっし! (2019年7月5日 16時) (レス) id: 2e7cf744fc (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮麗子(プロフ) - 期待してますー! (2019年7月5日 0時) (レス) id: 3300853b00 (このIDを非表示/違反報告)
紲廿(プロフ) - 櫻宮麗子さん» 了解です!なるべく優先できるようにしますね! (2019年7月4日 23時) (レス) id: c5680534b9 (このIDを非表示/違反報告)
紲廿(プロフ) - 優さん» 太宰と中也は作る予定なので、大丈夫ですよ! (2019年7月4日 23時) (レス) id: c5680534b9 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮麗子(プロフ) - やっぱり太宰でお願いしたいです! (2019年6月30日 21時) (レス) id: 3300853b00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紲廿 | 作成日時:2019年6月18日 19時