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TN side
今にも泣き出しそうな顔をして自分を押し殺すように笑みを浮かべた目の前の彼女を見て、酷く心苦しくなった。
抱え込みやすくて頼ることの苦手なキミに 産まれて初めてできた絶対的な味方が、もう同じ空の下にいないなんてボクは未だ信じられないんだ。
神様はどうしてこうも、この子にばかり試練を与えるのか。
それはあまりにも目を背けたくなるような現実だった。
俯いてしまった彼女の足元に座って顔を覗き込めば、大きな瞳がはらはらと水分を含み始めてた。
不覚にも美しいと思ってしまうほどその潤んだ瞳は宝石のようにきらきらしていて、心臓がドキリと音を立てた。
TN「A、」
「…っ、うん」
__ あぁ、この感じ。初めてじゃないこの状況。
NCTとしてデビューすることになって、全世界にAの名前が広がった日
それはもう凄かった。きっと会社が予想していた以上に
まだ写真上の彼女しか知らない人たちが投げかけた言葉はあまりにも強烈で、まだ10代の社会にも出ていない幼い少女を傷付けるのはあまりにも簡単だった。
誰にもバレないように、1人で練習室の隅で泣いていた彼女を見つけたのはボクだった。
TN「…A、こんな所にいたら誰も見つけられないよ」
「…」
TN「テヨンイヒョン呼ぶ？」
「…っ呼ばないで、」
練習と生活を共にし始めたイリチルのメンバーにはまだ自分から頼ることが出来なくて、こうして1人で泣くのが習慣になったA。
Aに完全に魅了されたボクは、自分を責めて泣いてしまうAを抱き締めることでしか安心させることが出来なかった。
TN「……A、あのね？みんなそれぞれ素敵な場所があるの。今の自分以上になる必要もないし自分が楽で、落ち着いてることが一番重要なの。……自分ってまだまだだな、って感じると本当に必要じゃないものまで探し求めるようになる」
TN「Aなことを何も知らないヤツらなんて放っておいていいよ」
TN「大丈夫だよ。AはAのままで美しいから」
それから、ダンスを通じて会話したり、息抜きに沢山のことを共有したAとボク。
数ヶ月後、Black on Blackで男の中で負けじとソロパートを勝ち取った彼女の実力と魅力が正しい形で広まることになった。
“羽ばたかせる”なんて言っていた俺までも、Aのお陰で沢山のことに向き合わせて貰ったんだ。
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めろんぱん(プロフ) - hk1015さん» 前作もコメントくださいましたよね…！！本当に有難い限りです😭そうやって言ってもらえてとても嬉しいです（ ; ; ）これからもhk1015さんのご期待に添えるようなお話を書けるように頑張ります💚これからもどうぞ宜しくお願いします！！ (2022年11月20日 11時) (
レス) @page42 id: c9e8a3fe33 (このIDを非表示/違反報告)
hk1015(プロフ) - こんばんは！いつもお話楽しみにさせていただいています！このお話好きすぎるので終わってほしくないです😭😭 (2022年11月19日 21時) (レス) @page42 id: 0a7904ff1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めろんぱん | 作成日時：2022年9月27日 0時
