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私が座った足元に擦り寄ってくる温もりがふたつ。
「わぁ、ルイ、リオン〜」
TN「や〜、2人もテンのこと振るの？」
そっと撫でてやるとに2匹とも喉をゴロゴロと鳴らして目を細めるものだから、その可愛さに思わず胸がキュンと高鳴る。
チョンロがデガルを飼い始めた頃、チソンと将来動物飼いたいねって話をしてたら、チョンロに「引きこもりがもっと家から出なくなる」なんて言われたこともあったっけ、笑
でもこれだけすぐ近くで癒しを摂取できるなら、こうやってテンちゃんみたいに親バカになるのも必然的な気がする。
「テンちゃん、なんか2人とも、前より少しだけ大きくなった…？」
TN「そんなところも全部可愛いからいいの〜」
その均整のとれた綺麗な手で撫でながら、慈愛のこもった眼差しを2匹に向けるテンちゃんの顔は幸せそうで、不思議と私の心までも穏やかになるような感覚に陥る。
そんなテンちゃんを弄ぶように今度はその手から簡単にすり抜けて行く2匹。
よくシズニやジェヒョニヒョンから“Aは性格もねこに似てる”なんて言われるけど、私ってそんなに自由奔放なのかな……
2匹を見ながら意識を巡らせていると、向かい側にあるヘンドリーのベットに座ったテンちゃんと目が合う。
フレグランスの香水の香りがほのかに残ったこの部屋に差し込む夕日のオレンジ色が、首元にかけられた彼のネックレスを照らしてきらりと反射した。
TN「最近、大丈夫なの？」
「……大丈夫って何が？」
TN「分かってるクセに。またそういうこと言う」
私を見透かすように向けられた視線は一度空を切る。
けどそれもほんの一瞬で、また直ぐ彼の黒くて濁りのない瞳が私を捉えた。
狙った獲物は逃さない、とでもいうような眼光を鋭くさせた目つきは彼の美しいダンスの心髄とも言えよう。
その瞳に見つめられると私はいつだって嘘がつけないんだ。
「……大丈夫、って言ったらそれは嘘になるよ」
TN「うん、」
「…あの日からこうやって月日はどんどん流れて行くのに、自分だけその場に止まってる気がする」
「みんなが私を気に掛けてくれてるのは充分過ぎるほど分かってるし、伝わってるよ。…でもね、なんだか自信無くなっちゃったの。デビューした頃に戻ったみたい。…ほんと馬鹿みたいだよね、」
自分の本心とは反して出てくるのは乾いた笑いで、こんな時まで自分を理解してあげられない自分に、ただ憎悪が増す一方だった。
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めろんぱん(プロフ) - hk1015さん» 前作もコメントくださいましたよね…！！本当に有難い限りです😭そうやって言ってもらえてとても嬉しいです（ ; ; ）これからもhk1015さんのご期待に添えるようなお話を書けるように頑張ります💚これからもどうぞ宜しくお願いします！！ (2022年11月20日 11時) (
レス) @page42 id: c9e8a3fe33 (このIDを非表示/違反報告)
hk1015(プロフ) - こんばんは！いつもお話楽しみにさせていただいています！このお話好きすぎるので終わってほしくないです😭😭 (2022年11月19日 21時) (レス) @page42 id: 0a7904ff1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めろんぱん | 作成日時：2022年9月27日 0時
