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レシピを確認しなくても、分量を計らなくても、簡単にご飯を作れるようになった。

仕事帰りの兄に温かいご飯を食べさせてあげたくて、必然的に夜ご飯の時間が遅くなって、お腹をぎゅるぎゅると鳴らす時間は多くなったけど、その時間すらも苦ではなかった。

けれど、そんな幸せを感じると、いつか壊れてしまう気がして、夜になると1人布団の中に蹲って泣いていた。




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 16歳の頃

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高校生になった私はバイトを掛け持ちするようになった。

早く自立したかった。

兄が心置き無く外で遊べるようになってほしいから。


その為にお金を稼ぎたくて、ガールズバーの店で働き始めた。

未成年だったから断られたけど、事情を説明すればすぐにOKを貰えた。

キャストは年上のお姉さんばかりだったけど、すごく優しくて楽しくて、すごく幸せだった。


だから怖くなって、店を辞めた。


きっとこの時から、いや、もっと前から、幸せから逃げる癖がついてしまったんだと思う。




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 18歳の頃

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高校卒業と共に自立した。

自立と言っても一人暮らしを始めただけで、福岡は出てなかった。

兄からは何度も「心配なんだ」「無理をするな」と言われたけれど、「大丈夫だから心配しないで」と家を出た。

一人暮らしを始めた以上、稼がなくては行けないから、とりあえず就活を始めた。

まず手始めに高校生の頃働いていたガールズバーの先輩に電話したら、もう閉店したことを告げられた。

そして一人暮らし祝いとして行きつけのバーに連れてってもらうことにした。


そこで出会ったのが、社長だった。


まだ未成年だからということでオレンジジュースを出された。久しぶりに飲んだオレンジジュースはやけに甘ったるかった。

話をするうちに兄と重ねてしまって、遂には号泣しながら18年の人生を赤裸々に話した。

きっと涙でぐしゃぐしゃの顔は汚かったのに、心配したように笑っておしぼりを渡してくる社長がやっぱり兄に似ていて、心がきゅうっと寂しくなった。


そしてそのまま、レペゼン地球に勧誘された。


「あんまり簡単な話ではないし、若いお前には難しすぎる決断やと思う。お前の人生も大きく左右させる話やし、ネットでもたくさん悪口言われる。それでも大丈夫と思うんなら、俺らについて来て欲しい」


そしてあの時あの瞬間に、私はレペゼン地球に私の人生を捧げた。

・→←◎昔話



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yu0416ww(プロフ) - めっちゃよかったです。もうニヤニヤがとまりません (2022年9月21日 23時) (レス) @page42 id: ff20fd7329 (このIDを非表示/違反報告)
yu0416ww(プロフ) - サトウさん» ありがとうございます。楽しみにしてます (2022年9月21日 0時) (レス) id: ff20fd7329 (このIDを非表示/違反報告)
サトウ(プロフ) - yu0416wwさん» コメントありがとうございます🙇🏻‍♀️私も未来さん大好きなのでぜひ書かせていただきます🤚🏻 (2022年9月20日 23時) (レス) id: 3c8b522ccf (このIDを非表示/違反報告)
yu0416ww(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。もしできれば朝倉未来さんとのやつも見たいです。 (2022年9月20日 22時) (レス) id: ff20fd7329 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サトウ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年9月15日 19時

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