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小さな灯火 ページ33
もう聞けない彼の声
繋ぐことのできない手
残っているのは部屋にあるいくつもの写真と
いつまでも脳裏に刻まれている笑顔だけだ
彼との思い出が一つまた一つと思い浮かぶと同時に
心の底で何かが蠢いた
曲「Aちゃん……？」
いつもと変わらない日常のはずだった
今までも、これからも…
弁「がｯ！！！な、何をするんだ！！」
庭「Aｯ！！！！」
Aが弁護士を殴った
いつもはどんなにからかわれても
無視を決め込んでいたAが恐ろしい顔で拳を奮った
弁「ほら見ろｯ！！コイツはこういう人間なんだｯ」
「まるでお前が被害者みたいだな！
勝手に部屋に入って私物を壊して過去を抉って！！
何が気に入らない？女のくせにって何？
答えろｯ！！！！」
声を荒らげて口調も定まらない
弁護士の胸ぐらを掴んで叫んだ
「兵士が民の為に戦わずしてどうやって民を守る！？
命を奪う覚悟も奪われる覚悟も持って立ってるんだ！
民が安全に安心して暮らせるように
罪を背負って戦ってるんだ！！！！！
命を捨ててまで守ってるんだ！
馬鹿にするな！！！！！！」
医「……皆冷静になってちょうだい！！
ライリーさん、貴方は口を慎んだほうがいいわ
後で医務室に来て
A、落ち着きなさい！！
その手を離して、席に座って」
医師の声によって少しずつ状況が回復していった
弁護士の胸ぐらから手を離しても尚
Aは弁護士を鋭く睨みつけている
＿＿＿＿命を蔑ろにするな！！！！！！
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作者名：野生の王者 | 作成日時：2020年7月31日 20時
