オトシ物取扱所

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「…お金は後日返すので」



藤井「大丈夫やで 初めて喋った記念に奢らせてや？」





まぁ220円やけど笑
って笑ってるけど

こっちは全然状況つかめてないからね！？





藤井「あ、あとそやこれAちゃんのやろ？
学校の廊下に落ちててん」



と彼の手には私のお財布




「あ、！」




たしかにそこには私のお財布があった
…ん？でも




「なんで私のだって分かったんですか？」



するとキランと効果音がつきそうな笑顔をして



藤井「この間交番行った時に持ってたやろ？」




交番…って
もしかして




「あっ！！20回目の人！」



そしたら藤井さんはまた笑って



藤井「覚えててくれたんか！！あん時目あったやろ？ほんま嬉しかったわー」



それ私が哀れみの目を向けてた時じゃ……



藤井「だから付き合ってください！！」



「……お断りします」




思い切り目を開いて驚かれた
　



藤井「なんでなん！？」


「いやほとんど初対面でおっけー出す方がどうかと思いますけど？」



するとうーんと少し考えて


そのあとはっとしたように




藤井「じゃあこれからアピール頑張るなっ！」

「いや、そういう問題じゃ…」




明日はまず何しようかなとつぶやいている藤井さんに

私の言葉は聞こえていなかった。


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