過去からの贈り物【妖怪ウォッチシャドウサイド】【ケータが来た。】 (ページ9)

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大王カイラ？ページ9

「カイラ様カイラ様。」

執務室で仕事をしていると何処からもなく声が聞こえた

声の主は「ウーラ」。
執事というか側近というか、
私の身の周りの事を手伝ってくれる奴だ

「何だじぃ..ウーラ」

ｳｰﾗ「手が止まっておりますよ」

そうニコリと笑いお茶を机に置くウーラ
私はウーラが何を考えているのか全く分からない。
表情を読み取らせないのは私も見習った方が良いのだろうか？

しかし、、
手が止まるなんて滅多にないのに何故だろう

「...彼奴だろうか」

思い当たる節を探していると
たどり着いたのは「天野ケータ」という人間だった

妖魔特急で会った天野ケータ

『トモダチが困ってたら
見捨てられないから』

その言葉が頭に焼き付いて今でも離れない

あの笑顔が忘れられずにいる

どんな奴でも受け入れる強き心、
妖怪に好かれるカリスマ性。

なんとなくだが

奴が色んな妖怪とトモダチになれる理由が分かった気がした

「トモダチと認めてくれたのだろうか」ﾎﾞｿｯ

何を考えているのだろうか..
きっと疲れてるんだ、そうに違いない。

でなければこんなこと考えるハズない

私はウーラの淹れたお茶を飲み心を落
ち着かせた

ｹｰﾀ「エンマ大王！！」ﾊﾞﾝﾝﾝ!!

「ブハッ！！((ｹﾞﾎｯ」

その瞬間物凄い音でドアが開き、

私の飲んだ筈のお茶が宙を舞い、
私は咳をしてむせかえった

ｹｰﾀ「あれ、さっきの..って汚な！！」←

「誰のせいだ誰の！！」

そう言うと何故か笑い出す天野ケータ
全く変な奴だ

私と仲良くしようとしたり
今度は此処にまで来たり

でもそんな行為も嬉しいと思うのは何故だろう

「..ﾊｱ。私は蛇王カイラだ」

一旦話を聞こう

私は溜め息混じりに天野ケータの前へ立った