過去からの贈り物【妖怪ウォッチシャドウサイド】【ケータが来た。】 (ページ35)

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夏。ページ35

蝉の鳴き声を聞くと
夏を連想してしまうのは何故だろうか

＿ジリ..ミーンミーン

ｹｰﾀ「な、何！？」ｶﾞﾊﾞｯ

その日は世で言う休日だった
折角の休み
俺はぐっすり寝ていたのにその鳴き声で目が覚めた

夏だ

俺が何が起きたのかと確認をするが
起きると同時に蝉の鳴き声はピタリととまり
かわりに静かな朝を迎えるのに
丁度良い暗い光が窓越しに指す

ｹｰﾀ「今何時なの？
結構早いよね？」

目が覚めたのはこの際仕方ないとして
俺はベッドを下りた

時間は..まだ4時過ぎか

起きるにしては早い気が
..いや完全に早いね！

ｹｰﾀ「ん？これ目覚まし時計！？」

これが原因か！

試しにアラームを鳴らすと
ちゃんと蝉の鳴き声が..なんと酷い。

ｹｰﾀ「確か昨日はぬらりひょん議長と
目覚まし時計の事話してて」

思い当たる節を探す為
昨日の夜の会話を思い出す

で
話してる最中にエンマ大王が

『なら明日楽しみにしてろよ
サプライズしてやるから』

これ絶対エンマ大王だ..！(察し)

この怒りは後でエンマ大王の仕事を
倍にするので手を打とう

俺は真顔でカーテンを開ける
気のせいか少し暗い？

まぁ早起きは三文の徳と言う位だし何かしら良い事があるのに期待しよう

よしこの際出掛けてみるか
未来のサクラニュータウンの探索のまだだしタイミング的にも丁度良い

それに

ｹｰﾀ「もしかしたら俺の知らない
色んな妖怪に逢えるかも！」ﾊﾟｧ

＿冒険心かな？

前はウィスパーやジバニャンが居たけど
一人で知らない土地の探索というのは
新鮮な気がする

ゲームの中の主人公の心境は
こんな感じだったのかな？

ｹｰﾀ「たまにはいいよね！」

考えはまとまった

不安も少しあるけど余程の事が無い限り
変な事件にも巻き込まれないハズ(フラグ)

ｹｰﾀ(静かに、)ｺｿｯ

＿ｶﾞﾁｬ

俺はその音を最後に部屋を後にした

ｹｰﾀ「..え？何処」

どうやら俺には
フラグを回収する才能があるらしい

うん、要らないね！！(良い笑顔)

ｹｰﾀ「おおもり森だと思って来たけど

これ絶対違う！！何処！？」

辺りは木だらけで
音なんて蝉の鳴き声意外聴こえやしない

もはや蝉がトラウマになりそうで嫌だ！

迷ったし疲れたし
というかもうやだ過去に帰りたい(切実)

そんな時声が聞こえた

『＿タン..ク!!何処、、るの!』

ｹｰﾀ「今のってケースケの声？」

俺は考える前に走り出していた