4月 ちぐはぐな体と心9 ページ10
(人2)「ごめんね、玲於。そういうつもりじゃ……」
泣きたいのは玲於の方なのに、泣きそうになってる自分がイヤで、手で顔を覆って隠した。
玲於「(人2)。(人2)のこと、好きなのは本当。だからヤリたいのも本音。だけど、それだけじゃない。ただ一緒に歩いたり、しゃべったり、バカやってるのが、すげー楽しい。えっちもその中の一つっていうか、(人2)とだったらすげーいいなぁ、とか思っちゃって。……あ〜また下ネタになってきた」
自分自身にイラついたように、玲於は両手で自分の髪をぐしゃぐしゃとかき乱した。
玲於「とにかく俺、(人2)がイヤならそういうこと何もなくても全然OKだから。絶対襲いかかったりしないから。そこは信用して」
(人2)「襲う…？」
玲於「しないって！」
(人2)「わ、わかった」
この会話に相当体力を使ったらしくて、玲於はフウッと大きく息をついて、ベンチの背もたれに寄りかかった。
(人2)「玲於」
玲於「んー。」
(人2)「これだけは忘れないでね。………私、ホントに玲於が好きなんだよ」
ちょっと困った表情だったけど、玲於が笑ってくれた。
玲於「うん」
(人2)「だから…キスはしたい」
今度は、ハハ、と声に出して笑った玲於は、
玲於「うん」
と返事をして、恥ずかしくて玲於の顔が見れずにうつむいていた私の頭を、ポンボンと叩いた。
0.5人分ほどの距離を空けて座っていたけど、そばに行きたくなって、玲於の隣に擦り寄った。
膝の上にある玲於の手を見ても、今は全然イヤじゃない。
変なの。
たった数十分話しただけで、私の目も、気持ちも変わる。
言葉って大事。
想いを伝え合うって大事。
信じられないとか言っときながら、私はもう、玲於に触れたくなってる。
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りー - 1から読みました。とても面白いです!更新頑張ってください! (2015年9月8日 13時) (
レス) id: 4485605008 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - れおｋが、冷めちゃう（汗） 早くれおｋを取り戻して〜（主人公への叫び） 更新頑張って下さい( *´艸｀) 続きが楽しみすぎます (2015年5月24日 16時) (レス) id: e0af33de78 (このIDを非表示/違反報告)
白濱なお - このお話大好きです(*^^)更新待ってますね♪佐野ひなさんのペースで頑張ってください！！ (2015年5月20日 18時) (レス) id: b460e16001 (このIDを非表示/違反報告)
佐野ひな - 玲於の嫁pandaさん» すみません最近更新しなくて。私の方でもテスト勉強とかで、忙しかったんですよ。これからも、忙しいときは更新できないかもしれないので。見捨てずに見てくれると嬉しいです！ (2015年5月16日 20時) (レス) id: acb1b0ff5a (このIDを非表示/違反報告)
佐野ひな - ありがとうございます！更新頑張ります！ (2015年5月16日 20時) (レス) id: acb1b0ff5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐野ひな | 作成日時：2015年4月24日 22時
