恋愛恐怖症【サノレオ】 (ページ26)

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お迎え. ページ26

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わたしは、涼太くんを迎えに空港に向かった。

涼太くんは、13:24の飛行機で帰ってくる。

13時に空港に行ったら絶対玲於くんに会っちゃう…

玲於くんとれみさんが一緒にいるのは見たくない。

いや、大丈夫。私は玲於くんのお見送りに行くんじゃない。

涼太くんのお迎えに行くんだ。

空港に着き、待合室に行く。

そこには、予想通り玲於くんとれみさんがいた。

あぁほら、やっぱり見ちゃったよ、、

でも、、玲於くんに気づかれなければ会ったことにはならない。

私は気配を消しながら、玲於くんからちょっと離れたところに座った。

ピーンポーンパーンポーン

『まもなく、アメリカ行きの飛行機が参ります。
　お乗りの方は、4番ホームへお越しください』

涼太「A！！！迎えに来てくれたの？！」

A「涼太くん！！おかえりなさい！！」

何年ぶりかわからない涼太くんとの再会に、目頭が熱くなる。

涼太くんは走って駆け寄ってきて、私に抱きついた。

涼太「帰ってきて一番最初にあったひとがAとか、最高すぎる」

A「ふふ、涼太くんおおげさ(笑)」

玲於「…A？」

A「あ、玲於くん、、」

涼太くんに会えたのが嬉しすぎて、玲於くんを気にせず大声をだしてしまった。

玲於くんは私に気づき、驚いて目を見開いている。

涼太「この方は？」

A「あ、えと、、学校の先輩！！」

涼太「そうなんだ。はじめまして☺」

玲於「…どうも」

玲於くんはそっけなく涼太くんに礼をして、なにか言いたげに私をじっと見つめる。

言いたいことはわかる。きっと、「こいつ誰？」だ。

でも、、そんなの玲於くんに関係ない。

A「ほら！はやく彼女さんのところ戻ってあげてください！！」

玲於「え？いや……」

A「涼太くん！帰ろう！！」

涼太「え？あぁ、うん」

私は涼太くんの手を引いて、なんとかその場を回避した。

私が敬語を使うと、玲於くんは驚きと悲しみが入り交じったような顔をしてた。

なんで、あんな顔するの、、

どういう感情だったの……？

私は涼太くんのお迎えに来たのに、頭の中は玲於くんだらけだった。

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