王子様 ページ25
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チュンチュン
A「あれ、寝ちゃってた……」
あのあと、家に帰ってきてお風呂も入らず寝てしまったらしい。
うわあ、ひどい顔、、
あさイチでお風呂はいろっ
それからお風呂に入って顔を洗って、
スッキリしたところで携帯をひらく。
すると、玲於くんからたくさんラインがきていた。
でも私は、そのひとつも返すことなく携帯をとじた。
前は、玲於くんを思い出すとどきどきして幸せだったけど、
今は辛い。玲於くんを思い出すだけでれみさんと、あの言葉を思い出してしまうから。
あき「A〜!!!ちょっと出てきて!」
ベットでゴロゴロしていると、窓の外からあきちゃんの声が聞こえてきた。
窓をあけて顔を出すと、そこにはあきちゃんと亜嵐くんが立っていた。
A「どうしたの?」
あき「昨日、隼くんと何かあった?」
A「え?いや…そこの公園まで送ってもらっただけだけど、、」
亜嵐「玲於が急に、、れみと一緒にベトナムに行くって言い出したんだ……」
え……ベトナム…?
やっぱり……、玲於くんの大切な人ってれみさんだったってこと?
あのときは、、他にいるって言ってたのに……
A「な、なんでそのことと、私と隼くんが出てくるの、?」
あき「なんでって、、」
A「…たしかに私は玲於くんが好きだけど、玲於くんには大切な人がいる、、
それがれみさんだったってだけの話でしょ?」
あき「A……」
A「じゃあ、部屋もどるね」
私が背を向け、玄関を開けた途端、亜嵐くんの声が響いた。
亜嵐「玲於、今日の13:56発の飛行機だから!!」
私はその言葉が聞こえなかった振りをして、玄関を閉めた。
亜嵐くんはきっと、お見送りに行けって言いたいんだ。
でも、私が行ったところでなにになる?
玲於くんとれみさんが楽しそうに二人でいるのを、
見せつけられるだけ……
そんなの、絶対に見たくない。
母「A!?今日、涼太くん帰ってくるって!」
A「涼太くん……」
母「あら、忘れちゃったの?あんなにお世話になったのに」
覚えてる、、
幼なじみで、私が泣いてるといつも助けてくれた王子様みたいなひと……
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ゆあ(プロフ) - 次も待ってます!! (2020年3月24日 13時) (レス) id: 15fb49bada (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そ る て ぃ ー み る く | 作成日時:2019年7月12日 13時