恋愛恐怖症【サノレオ】 (ページ23)

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友達. ページ23

ｰ

私は頭の整理が追いつかなくて、そのままトイレに駆け込んだ。

頭が上手く回らなくて、ただ玲於くんの言葉だけがグルグルしていた。

部屋に戻ってきた玲於くんは、私が居ないことに気がつく。

玲於「あれ、Aは？」

あき「あ～、たぶんお花摘み」

亜嵐「古風な、、(笑)」

あき「ちょっと様子見てくるわ」

トイレのドア越しに、あきちゃんの声が聞こえる。

あき「A～？大丈夫？」

あきちゃんの声を聞いただけで、涙が溢れそうになる。

私はトイレのドアを開ける。

あき「…さっきのはちょっとメンタルにくるよね……」

A「…うん」

あき「でもさ、あのれみさんって人を追い払うための嘘かもしれないじゃん？」

A「そう、だよね……」

あき「ほーら！今からケーキ切るんだから、元気だして！！」

A「よしっ！行こうか！」

亜嵐「あっ、A大丈夫だった？」

A「うん！ちょっとピザでお腹壊しちゃったみたい(笑)」

亜嵐「そっかそっか！大丈夫なら良かった！」

A「ごめんね、心配かけて」

あき「ねぇ！そろそろケーキ切ろ！」

亜嵐「ケーキあんの？！」

A「私とあきちゃんで作ったの」

隼「え、それ味大丈夫？」

あき「ちょっとそれどういう意味！(笑)」

A「何回か作ったことあるやつだから大丈夫だと思うよ(笑)」

そしてケーキを食べて、しばらくお話をしたら帰る。

れみさんってひとが来てから玲於くんとは一度も話せてない。

亜嵐くんとあきちゃんと隼くんと盛り上がってても、玲於くんはずっとそっぽ向いてる。

せっかく誤解が溶けたのに、なんですぐこうなっちゃうんだろう、、

なんかやらかしたかなあ……

亜嵐「今日は本当に有難うね！」

あき「いえいえ！」

A「来年も再来年もずっと一緒に祝おうね！」

隼「また駅前のカフェにも来てね！(笑)」

そうして亜嵐くんと別れ、途中までみんな一緒だからおしゃべりしながら歩く。

十字路まで来ると、方向が違うから別れる。

隼「Aちゃん、家どっち？？」

A「あ、こっち！」

隼「一緒だ！送ってくよ！」

A「有難う！」

この時の私は、隼くんはただの友達だと思ってた。。