続き ページ40
結局あの後、朱雀に連行されて部屋まで戻った。
でも、どうしてもあの桜が気になったから、窓から這い出て取ってきた。
｢…なんか、浮世離れしてるなぁ…｣
じっとその桜を見つめると、桜はほんのりと光を帯びていることに気が付いた。
…朱雀が言ってたよな、これは酒呑童子のだって。
｢…返しに行った方が、いいよな…｣
…うん、そうした方がいい。
そう思い立ち上がる。
そのまま酒呑童子が居る部屋に足を運んだ。
ｺﾝｺﾝ ｶﾞﾁｬ
｢酒呑童子｣
酒｢…！A。どうかしたか？｣
傷も大分治ってきたらしい。
顔色も良くなっている。
｢あのさ、これなんだけど…｣
桜を酒呑童子に見せると、酒呑童子は目を見開き、桜を見つめていた。
酒｢これを、どこで…？｣
｢玄関のとこに落ちてたんだ。酒呑童子のかなって思って｣
酒｢…確かに俺のだよ。ありがとう｣
桜を受け取った酒呑童子は、こころなしか嬉しそうだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
酒呑童子side
部屋に来たAと、随分話し込んでいた。
そのせいか、Aは睡魔に負けて眠ってしまったらしい。
すやすやと規則正しい寝息を立てるA。
…可愛い。
…何なんだ、この溢れんばかりの気持ちは…
Aを見ていると、何だか変な気持ちになる。
Aが他の奴と話しているのを見ると、胸が苦しくなる。
…これが所謂、｢恋｣というものなのか。
そうでなくとも、俺のモノにしたい。
俺だけのモノにしたいという気持ちは止まらない。
酒｢…A…｣
眠っているAに顔を近づけた。
そのまま口付けをしようとしたその時…
ﾋﾞｭﾝｯ ﾄｽｯ
頬に微かな痛みを感じた。
それと同時に、何が飛んできたのかを理解した。
酒｢…包丁か。Aに当たったらどうするつもりだ｣
夜｢安心してよ。君にしか当たらない様にしてあるから｣
包丁をつまみ上げ、後ろに隠す。
｢…んん…ん…？ねえさん…？｣
夜｢うふふ、おはよう。疲れてたんだねぇ、ぐっすりだったよ｣
｢ん…ごめん…あ、しゅてんどうじ、おはよ…｣
寝ぼけているせいか呂律が回っていない。
酒｢…ああ、おはよう。よく眠れたか？｣
｢ん…まだねみゅい…｣
ねみゅいとか可愛すぎか((
夜｢部屋で寝たら？私達は大事な話があるから｣
そう言ってAを部屋に行かせた。
夜｢…はあ、｢鬼の口付け｣か…呪いをかけて、Aを我が物にしようって魂胆か。でも、絶対させない｣
そう言って俺を睨み付けた。
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クランドール・ブラッディ - ヤンデレ来て欲しいです！お忙しい中ありがとうございます！ (2021年5月4日 22時) (
レス) id: fad690bd23 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶黒狐@(プロフ) - ありがとうございます！ヤンデレは正義と思ってるのでもっと頑張ろうと思います！ (2019年4月22日 13時) (レス) id: 82343ea2fc (このIDを非表示/違反報告)
まらそ - ヤンデレは読んでて怖楽しい！(？)これからもお忙しいかもしれませんが、頑張ってください。 (2019年4月22日 13時) (レス) id: 16a78ad417 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶黒狐@(プロフ) - ありがとうございます！はわわ…すっごい嬉しいです…！！ (2019年3月30日 8時) (レス) id: 82343ea2fc (このIDを非表示/違反報告)
甘納豆 - 最高にいい作品だと思います！続き楽しみにしてます (2019年3月30日 3時) (レス) id: 38976ecf1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：胡蝶黒狐@ | 作成日時：2019年1月14日 23時
