続き ページ38
酒呑童子side
ﾊﾞﾁｰﾝ!!
酒｢いってぇ！？｣
湿布貼るだけなのにこの音は以上だ！
夜｢あっはっは〜ごめんね〜？手が滑っちゃったみたい☆｣
こいつ絶対わざとだ、わざと以外の何物でもない…
酒｢そろそろマジで殺すぞ…！｣
夜露を睨みつけるが、余裕の笑みは崩れない。
夜｢あはは、私と戦って負けたのは誰だったっけ〜？｣
酒｢クソが…｣
夜｢むしろ生かしておいてあげたんだから感謝して欲しいね〜｣
酒｢お前に感謝することなんて無い｣
夜｢私も君なんかには感謝されても嬉しくないや｣
吐き捨てるように言った夜露。
夜｢にしても、まさかAが君を拾ってくるなんてねぇ…あの図だけ見てると、どう見ても君がAを連れてきたようにしか見えなかったけど｣
酒｢…俺もお前みたいなのの弟だとは知らなかったな｣
…確かに全体的に似ているが。
夜｢あ〜、ちゃんとAに警告しておけばよかったよ〜。｢この辺は鬼が出るから近づいちゃいけないよ｣ってね〜｣
一生の不覚だよ、という夜露。
ｺﾝｺﾝ ｶﾞﾁｬ
｢…あの…｣
夜｢A！どうしたの？｣
｢いや、大丈夫かなって…｣
そのままこちらに歩み寄ってきた。
俺を全体的に見て、傷の治療をちゃんと受けたと分かると、｢良かった…｣と呟いた。
夜露は鬱陶しい癖に、弟に良い顔をしたいらしく治療だけはちゃんとやってあった。
…なんかムカつくし腹立つし悔しい((
夜｢Aの手当が良かったおかげで、こっちは早く済んだよ。ありがとう、A｣
｢そっか。大丈夫か？もう痛くないか？｣
まだ心配しているらしく、くるくると俺の周りを回る。
酒｢…心配するな。もうこの通りだ｣
｢そっか…ホントに良かったよ｣
…Aは変な奴だ。
自分の身より、他人の身を案じている。
現に今だってそうだ。
自分の事より、俺の事しか考えていない。
…それが何故か嬉しかったのは、何故だろうか。
夜｢う〜んでも、まだ完治してないんだよねぇ｣
腕を組みながら怪訝な顔をする夜露。
｢…あの｣
夜｢うん？｣
｢しばらくここに身を置いてもらったら…良いんじゃないかな｣
ピシリと場の空気が凍る。
焦ったのか、｢あ、ね、姉さんが良ければだよ！？｣なんて付け足していたが。
夜露なんか口をぽかんと開け、Aを見つめていた。
それ以前に俺が驚いた。
こんなに自分を気遣ってくれる者に会ったことが無かったからだ。
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クランドール・ブラッディ - ヤンデレ来て欲しいです！お忙しい中ありがとうございます！ (2021年5月4日 22時) (
レス) id: fad690bd23 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶黒狐@(プロフ) - ありがとうございます！ヤンデレは正義と思ってるのでもっと頑張ろうと思います！ (2019年4月22日 13時) (レス) id: 82343ea2fc (このIDを非表示/違反報告)
まらそ - ヤンデレは読んでて怖楽しい！(？)これからもお忙しいかもしれませんが、頑張ってください。 (2019年4月22日 13時) (レス) id: 16a78ad417 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶黒狐@(プロフ) - ありがとうございます！はわわ…すっごい嬉しいです…！！ (2019年3月30日 8時) (レス) id: 82343ea2fc (このIDを非表示/違反報告)
甘納豆 - 最高にいい作品だと思います！続き楽しみにしてます (2019年3月30日 3時) (レス) id: 38976ecf1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：胡蝶黒狐@ | 作成日時：2019年1月14日 23時
