ここに至るまでの経緯 ページ23
｢…海蜘蛛、何でこんな事を？｣
海蜘蛛は俺の目を見つめ、ここまでの事をぽつぽつと話し始めた。
海｢…人妖戦争の時、僕は致命傷を負ってもう死にかけてたんだ。でも、ある人が僕を助けてくれたんだ。僕は元々いた部屋にずっと居たんだけど、怪我が治ったから外に出たんだけど…｣
一旦そこで言葉を区切った海蜘蛛。
海｢…あの時とは全く変わってた。街の風景も、建物も。おまけに僕は長い間部屋にいたせいでAの顔も姿も覚えてなかった。覚えてるのは声だけで、それ以外は全くわかんなかった。だからとりあえず人を拉致して声だけ聞いて判断してたんだ｣
ナ｢…攫った人はどうしたの？｣
海｢…少し血を貰って鏡の中に放置してあるけど｣
アキ｢ま、マジかよ！？｣
海｢僕も命は無限大じゃないからね｣
｢トウマは？｣
海｢まだ何もしてないよ。鏡の中にいるはずだよ｣
海蜘蛛が手をかざすと、そこに等身大の鏡が現れる。
海蜘蛛はそこに入っていった。
｢…俺らも入れるんじゃねぇか？｣
ナ｢えっ、うん…｣
アキ｢は、入れるのか…？｣
｢物は試しだ！行くぞ！｣
ナツメとアキノリの手を取り、鏡の中に走った。
光が包み込み、眩しくて目を瞑る。
…次に目を開けた時、目の前には鏡があった。
周りを見ても鏡、鏡、鏡だ。
ト｢A！｣
｢トウマ！無事だったんだな！｣
トウマの後ろを見ると、沢山の人が山積みになっている。
｢にしてもすげぇな…｣
人の山を見て驚嘆の声を漏らす。
海｢…ごめんね｣
｢俺も悪かった。気づいてやれば良かったのにな…｣
海｢Aは悪くないよ。全部僕が発端なんだから…｣
お互い謝り倒していると、アキノリが明るく声を上げる。
アキ｢とりあえずこの事件は解決だな！海蜘蛛だっけか？そんな気にすることねーよ！｣
それでも海蜘蛛は浮かない顔をしていた。
ナ｢とりあえずこの人達を…｣
ト｢でも、深夜に僕らが出歩いてた事がバレるんじゃ…｣
そうなると俺らがやばい((
海｢…コイツらの記憶は消しておくよ。君たちは先に帰ってて｣
ナ｢え？でも…｣
海｢いいから。迷惑掛けたんだし｣
そのまま追い出される形で出されてしまった。
アキ｢…まあ解決したし、もう帰るぞ！｣
皆｢うん！｣
…この後俺は死ぬ程説教されたのは言うまでもない。
〜後日談〜
｢一緒に住むことになった海蜘蛛だ｣
海｢よろしく｣
妖｢へぇ…？よろしくなぁ？海蜘蛛はん？｣
海｢何でいるの…｣ﾎﾞｿｯ
メ｢よろしくお願いします｣
海｢よろしく…｣
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クランドール・ブラッディ - ヤンデレ来て欲しいです！お忙しい中ありがとうございます！ (2021年5月4日 22時) (
レス) id: fad690bd23 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶黒狐@(プロフ) - ありがとうございます！ヤンデレは正義と思ってるのでもっと頑張ろうと思います！ (2019年4月22日 13時) (レス) id: 82343ea2fc (このIDを非表示/違反報告)
まらそ - ヤンデレは読んでて怖楽しい！(？)これからもお忙しいかもしれませんが、頑張ってください。 (2019年4月22日 13時) (レス) id: 16a78ad417 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶黒狐@(プロフ) - ありがとうございます！はわわ…すっごい嬉しいです…！！ (2019年3月30日 8時) (レス) id: 82343ea2fc (このIDを非表示/違反報告)
甘納豆 - 最高にいい作品だと思います！続き楽しみにしてます (2019年3月30日 3時) (レス) id: 38976ecf1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：胡蝶黒狐@ | 作成日時：2019年1月14日 23時
